DICOMタグ

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DICOMタグ(だいこむたぐ、英語:DICOM Tags)とは、DICOMデータ(およびそれをファイルに保存したDICOMファイル)におけるメタ情報のひとつで、データ本体にどのような情報が入っているかを示す4バイトである。

概要[編集 | ソースを編集]

タグとは、データ本体に何の情報が入っているかを示す4バイトで、グループ(上位2バイト)とエレメント(下位2バイト)で構成される。

標準タグとプライベートタグ[編集 | ソースを編集]

グループの値が偶数の場合は標準タグといい、それぞれのタグの値が何を意味するかはDICOM規格で事前に定められている。例えばDICOMタグの値が(0010,0010)であればそれに続くデータ本体には患者名が入っているといった感じである。なお、標準タグの量は膨大のひとことである。

一方、グループの値が奇数の場合はプライベートタグといい、誰もが勝手に独自の値を突っ込んでいいことになっている。標準タグでカバーしきれない情報を記載したい場合に使うものである。ただし基本的に第三者には意味不明な情報となってしまうので極力使ってはならない。

しかしながら、標準タグが膨大すぎて目的のタグ番号を探し出せなかった場合にプライベートタグで逃げるという手法が乱用されているのも事実である。

必須タグ[編集 | ソースを編集]

DICOMタグの中には必ず存在しなければならない「必須タグ」と呼ばれるものが存在する。 仕様書的にはモダリティごとに必須タグ(推奨タグ)が定められている。 これらはDICOMデータを生成する機器を作る際のテンプレート的なものであり、実のところ、ほとんどのDICOM製品は「患者ID(0010,0020)」さえあれば送受信できる。

よくあるデータセット

グループの一覧と主なエレメント[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]