Macintosh

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<youtube align="right" size="medium">eN5eN9PkpOQ</youtube> Macintosh(マッキントッシュ)とは、アップルが開発および販売を行っているパソコンである。

通称はMac(マック)。なお、アップルの資料は徐々に「Mac」という表記に統一されつつあり、正式名称も「Mac」になりつつある。

医療とMacの関係[編集 | ソースを編集]

1980年代、まだDICOMなど跡形もなかった時代、医用画像をコンピュータ上で見るには1台1億円を越える専用機が必要であった。安価なパソコンで見たいという要望は当然ながらあったが、医療業界は非常に閉じたニッチな業界であり、また当時主流のパソコンは世界的にはIBM互換機、日本ではPC-9801であり、どちらも最大16色表示という問題を抱えていた。

Macの登場[編集 | ソースを編集]

そこへ登場したのがMacintoshであり、とくに1987年に発売されたMachintosh IIで標準でカラー表示が可能になったのを境に、医療業界で一躍注目されることとなった。ハイカラーを越える1600万色のフルカラー表示には別売りのビデオカードが必要であったが、一式揃えても約200万円。1台1億円もする読影専用機は社会一般的に高給取りであるとされる医者であっても個人で手が出る代物ではなかったが、200万円のMac一式なら頑張れば個人でも何とかなった。この初期反応はデザイン業界がMacに飛びついた理由と非常に似ている。なお読影専用ワークステーション1台1億円の時代については「DICOM」の項目が詳しい。

そのとき、欧州では[編集 | ソースを編集]

Macがカラー化するよりも先の1985年、欧州ではAmigaというパソコンが世界に先駆けハイカラー表示を実現し、後の日本や北米におけるMachintoshと同じ現象が発生していた。Amigaは欧州の医療業界で一躍注目を集める存在となり、世界的なモダリティメーカーであるフィリップスも真っ先に安価なAmiga向け読影ソフトを出すなどの動きもあった。後にその欧州医療業界も徐々にMacの流れに合流することとなる。

そのとき、日本では[編集 | ソースを編集]

その頃、日本でもシャープのX68000シリーズなどがハイカラー表示を実現していたが、世界的な知名度はなく、日本国内においてもPC-9801シリーズの牙城を崩すには至らず、市場規模が小さすぎ、超ニッチな医療業界ではどうにもアプリが揃わなかった。

医療業界は世界中でWindowsが圧倒的に普及し続けている状況でもアプリが揃わないほど超ニッチな業界である。とくに医療機器医療用ソフトウェアの業界は、医薬品を扱う製薬業界ほど派手さがないうえに、価格破壊も進んでおり、新規参入も極めて少ないのが実情である。

Macへの合流[編集 | ソースを編集]

一方、Macintoshは世界規模で販売展開されたため、人々が集まったのも功を奏し、先進的な医者たちは自腹でマックを買い、まだオープンソースなどという言葉も無かった時代に自然と世界規模で協力し合い、自ら医用画像ビューアなどの読影ソフトをはじめとする医療用ソフトウェアを作り出していった。1990年代までは業界業種を問わず「ソフトがなければ自分で作る」という風潮があったのも幸いしたものと思われる。その代表格であるOsirisOsiriXと名前を変え、今なお開発が続けられている。

医者のMac好き[編集 | ソースを編集]

医者がMac好きと言われる所以は、単にアップルが高級感を煽っているからなどという安っぽい理由ではなく、歴史的に「他に選択肢がなかった」というところが大きい。状況が大きく変わった今でも「使い慣れたものは使いやすい」という理由から学会などにおけるMac率は非常に高い。なお学会でのMac率の高さは手軽に症例発表に使えるOsiriXの存在によるところも大きい。

昨今の「格好いいから」という安っぽい理由でマックを使っている奴は論外だが、根っからのマック好きな医者は自腹を切ってでも医療を良くしようとした尊敬すべき人達であり、そのような医者に出会ったら敬意をはらおう。

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その他[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]