読影

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読影(どくえい、英語:radiologic interpretations)とは、患者主治医から出された依頼(患者の主訴や病歴家族歴など)をもとに、適正な検査CTMRI超音波検査一般撮影など)を判断し、その検査画像から画像診断を行い、今後さらに必要になるであろう検査や治療方針の助言を行うことである。

英語圏では単にinterpretationと記載されることが多い。

概要[編集 | ソースを編集]

読影の結果は、通常は紙または電子的なレポート(読影レポート)にまとめられ、依頼主である主治医に送り返される。 また、手術などが必要であると思われる場合は、どのような術式が適していて、どの程度を切除すべきか、などを綿密に打ち合わせることもある。

狭義には画像診断のみを指すこともあるが、実のところ単に医用画像を見て病名を当てるだけであれば読影医以外の医師どころか、毎日のように医用画像を見ている優秀な診療放射線技師でも可能であり、画像診断の前後、つまり各種疾病に広く精通し、最適な検査方法の決定と、疑われる病状や進行具合から以後に必要な追加の検査診療の助言が行えることこそが読影の本質である。つまり読影を行う放射線診断医には臓器別の専門を越えた横断的な医学知識や経験が求められる。

かつては内科医外科医が自ら行っていることも少なくなかったが、医療訴訟が増加してきたせいか、放射線科のない医療機関でも外部の読影センターなどに遠隔読影依頼をすることが多くなってきている。

何度も言うが、読影とは、検査を行うことでも、病名を当てることでもない。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]