DICOM/Value Representation/IS
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IS(語源:Integer String)とは、DICOMタグのうちデータ部分が整数を表す文字列であることを表すVR(データ型)である。
概要[編集 | ソースを編集]
ISは10進数で表され、0〜9の数字を表す文字とで構成される。 符号を表す「+」または「 - 」が付くこともある。 さらに前後に無駄な空白文字を含む場合がある点にも注意すること。
ISは最大12バイトの可変長文字列である。
文字列から数値に変換することを考慮して整数の範囲は以下のように定められている。 一般的なプログラミング言語でいうところの32ビット整数(4バイト英数)である。 DICOMは登場した時代背景から16ビット整数が基本なのであまり登場しない。
-2^{31} <= n <= (2^{31}-1)
-2,147,483,648 <= n <= 2,147,483,647
主なISを用いているDICOMタグ[編集 | ソースを編集]
- 主にMRなどで使われる
- (0018,0086)- Echo Number(s) , エコー番号
- (0018,0089)- Number of Phase Encoding Steps, 位相符号化ステップの数
- (0018,0091)- Echo Train Length, エコートレン長さ
- 主にCRやDX、MG、CTなどの放射線機器で使われる
- (0018,1150)- Exposure Time, 曝射時間
- (0018,1151)- X-Ray Tube Current, X線管電流
- (0018,1152)- Exposure, 曝射量
- 主にRFやXAなどで使われる
- (0018,1602)- Shutter Left Vertical Edge, シャッタ左垂直端
- (0018,1604)- Shutter Right Vertical Edge, シャッタ右垂直端
- (0018,1606)- Shutter Upper Horizontal Edge, シャッタ上水平端
- (0018,1608)- Shutter Lower Horizontal Edge, シャッタ下水平端
- (0018,1622)- Shutter Presentation Value , シャッタ提示値
- 主にMGで使われる
- (0018,1702)- Collimator Left Vertical Edge, コリメータ形状
- (0018,1704)- Collimator Right Vertical Edge, コリメータの左垂直端
- (0018,1706)- Collimator Upper Horizontal Edge, コリメータの右垂直端
- (0018,1708)- Collimator Lower Horizontal Edge, コリメータの上水平端
- (0018,1710)- Center of Circular Collimator, コリメータの下水平端
- (0018,1712)- Radius of Circular Collimator, 円形コリメータの中心
- (0018,1720)- Vertices of the Polygonal Collimator, 円形コリメータの半径
- (0020,0011)- Series Number, シリーズ番号。主に表示時の並べ替えに使われる。Series Instance UID (0020,000e)とは別物。
- (0020,0012)- Acquisition Number, 収集番号。
- (0020,0013)- Instance Number, インスタンス番号。主に示時の並べ替えに使われる。SOP Instance UID (0008,0018)とは別物。
- 主にマルチフレーム画像で使われる
- (0028,0008)- Number of Frames, フレームの数
その他[編集 | ソースを編集]
VRの詳細はDICOMの規格書の5巻6章2節(PS3.5 6.2)を参照。