ローカライザー
ナビゲーションに移動
検索に移動
ローカライザー (Localizer)とは、主にCTやMRIなどの断層撮影画像において、複数枚の断層画像のうち、現在表示している画像が、別方向から見た画像のどの位置なのかを確認するために描画される図形・線分のことである。
断層撮影では頭から足に向かって輪切りに撮影するのが一般的だが、人体を正面から見た画像(スカウト画像)を1枚用意し、そこへ位置を示す線を表示すれば、どの部分の輪切り画像なのかが素人目にも非常に解りやすいというもの。断層撮影で取得したDICOMファイルに撮影位置情報が含まれていれば簡単に算出できる。
ローカライザー表示用のスカウト画像は、よほど特殊な機種でもない限り、CTやMRIの操作コンソール上で生成することが可能である。また、DICOMビューアーをはじめとする医用画像ビューアーにMPR機能やボリューム・レンダリング機能が備わっていれば、撮影時に用意しなくとも画像参照時にリアルタイムで作り出すことが可能である。
玄人の読影医に言わせると、ローカライザーは画像が見づらくなるだけでそんな物は不要だというが、今の御時世、読影医以外も画像を参照するので、何時でも誰でもローカライザー表示を行えるようにしておくべきである。