コンピュータX線撮影
ナビゲーションに移動
検索に移動
コンピュータX線撮影 (英:Computed Radiography,CR、デジタルX線撮影、デジタルX線写真とも言う)とは、X線によるレントゲン写真の撮影において、直接フィルムに焼き付けるのではなく、フィルムの代わりに各種センサーを用い、デジタル信号(画像データ)として取得する方法のことである。
ようするに医用のレントゲン写真をデジタルカメラ化したものであり、撮影後すぐに撮影に失敗していないかの確認や微修正したり(検像)、取得した画像データはパソコン上で読影(画像診断)を行ったり、イメージャーと呼ばれるフィルムプリンターを用いてフィルムに焼き付けたりできる。
センサー技術の発展により、フィルムに直接焼き付ける従来の方法に比べ、X線の照射線量は70~90%も減少することが示されている。
デジタルX線撮影装置は、1981年に富士フィルムが世界で初めて開発した医療用デジタル画像形成装置「FCR(フジ・コンピューテッド・ラジオグラフィー)」が始まりである。このため医療現場ではデジタルX線撮影装置のことを富士フイルム製ではなくとも、一般名である「CR」ではなく固有名詞である「FCR」と呼ぶところもある。
方式
デジタルX線撮影を実現する方式は大きく分けて以下の3種類が発明されている。
- X線CCDカメラを用いた方式
- イメージング・プレート(IP)を用いた方式
- フラット・パネル・ディテクター(FPD)を用いた方式