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'''DICOM'''(ダイコム)とは、'''D'''igital '''I'''maging and '''CO'''mmunication in '''M'''edicineの頭文字をとった[[CT]]([[コンピュータ断層撮影]])や[[MR]]([[核磁気共鳴画像法]])、[[CR]]([[コンピュータX線撮影]])などの[[医用画像機器]]で撮影した[[医用画像]]の画像フォーマットおよび[[医用画像機器]]間の通信プロトコルを定義した標準規格である。 | '''DICOM'''(ダイコム)とは、'''D'''igital '''I'''maging and '''CO'''mmunication in '''M'''edicineの頭文字をとった[[CT]]([[コンピュータ断層撮影]])や[[MR]]([[核磁気共鳴画像法]])、[[CR]]([[コンピュータX線撮影]])などの[[医用画像機器]]で撮影した[[医用画像]]の画像フォーマットおよび[[医用画像機器]]間の通信プロトコルを定義した標準規格である。 | ||
正式な規格名は「'''DICOM 3.0'''」である。[[米国放射線学会]] (ACR) と[[北米電子機器工業会]] (NEMA)が共同で開発・発表した[[医用画像機器]]間の接続規格であるACR-NEMA 1.0 (1985年)、ACR-NEMA 2.0 (1988年)に続く規格であったが、仕様が劇的に大規模化したことを受けACR-NEMA 3.0からDICOM 3.0 (1993年)と名称変更された。また、併せて新たに[[DICOM Standards Committee]]という団体が設立され、規格制定および追加・変更はそちらに移管された。 | |||
なお、1993年のDICOM 3.0の制定から規格変更が行われていないわけではなく、以降はDICOM 3.0 2009などと改訂年度が末尾に付くようになった。改訂に際しては「廃止」と「追加」のみが行われており、「変更」は行われていない。このため、DICOM規格の改定が行われても、既存システムに影響が出ることはなく、その時点での[[適合性宣言書]] ([[コンフォーマンス・ステートメント]])の改訂を必要としない。 | なお、1993年のDICOM 3.0の制定から規格変更が行われていないわけではなく、以降はDICOM 3.0 2009などと改訂年度が末尾に付くようになった。改訂に際しては「廃止」と「追加」のみが行われており、「変更」は行われていない。このため、DICOM規格の改定が行われても、既存システムに影響が出ることはなく、その時点での[[適合性宣言書]] ([[コンフォーマンス・ステートメント]])の改訂を必要としない。 |
2011年3月3日 (木) 09:53時点における版
DICOM(ダイコム)とは、Digital Imaging and COmmunication in Medicineの頭文字をとったCT(コンピュータ断層撮影)やMR(核磁気共鳴画像法)、CR(コンピュータX線撮影)などの医用画像機器で撮影した医用画像の画像フォーマットおよび医用画像機器間の通信プロトコルを定義した標準規格である。
正式な規格名は「DICOM 3.0」である。米国放射線学会 (ACR) と北米電子機器工業会 (NEMA)が共同で開発・発表した医用画像機器間の接続規格であるACR-NEMA 1.0 (1985年)、ACR-NEMA 2.0 (1988年)に続く規格であったが、仕様が劇的に大規模化したことを受けACR-NEMA 3.0からDICOM 3.0 (1993年)と名称変更された。また、併せて新たにDICOM Standards Committeeという団体が設立され、規格制定および追加・変更はそちらに移管された。
なお、1993年のDICOM 3.0の制定から規格変更が行われていないわけではなく、以降はDICOM 3.0 2009などと改訂年度が末尾に付くようになった。改訂に際しては「廃止」と「追加」のみが行われており、「変更」は行われていない。このため、DICOM規格の改定が行われても、既存システムに影響が出ることはなく、その時点での適合性宣言書 (コンフォーマンス・ステートメント)の改訂を必要としない。