「ワクチン」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
imported>PACS |
imported>PACS (→生ワクチン) |
||
7行目: | 7行目: | ||
=== 生ワクチン === | === 生ワクチン === | ||
[[生ワクチン]]とは、毒性を弱めた[[病原体]]で作られたワクチンのことである。 | [[生ワクチン]]とは、毒性を弱めた[[病原体]]で作られたワクチンのことである。 | ||
弱めたといっても生きた病原体そのものなので、希に病原体が元気になってしまい([[毒性復帰]]という)、強い[[副反応]]を示すこともある。製造工程は単純であり安価だが、ナマモノなので保存性が悪い。 | |||
[[接種]]することで、その病原体に[[感染]]し、軽く[[病気]]になることで[[免疫力]]を付ける。 | [[接種]]することで、その病原体に[[感染]]し、軽く[[病気]]になることで[[免疫力]]を付ける。 |
2012年4月2日 (月) 23:30時点における版
ワクチン(ドイツ語: Vakzin、英語: vaccine)とは、感染症の予防のために、感染症の原因となる病原体から作られる、抗体(免疫力)を作るための医薬品のことである。
種類
ワクチンは、その性質により3種類に大分類される。 予防接種のスケジュールを作る際にとても重要な要素なので概略だけでいいので丸暗記しましょう。
生ワクチン
生ワクチンとは、毒性を弱めた病原体で作られたワクチンのことである。
弱めたといっても生きた病原体そのものなので、希に病原体が元気になってしまい(毒性復帰という)、強い副反応を示すこともある。製造工程は単純であり安価だが、ナマモノなので保存性が悪い。
接種することで、その病原体に感染し、軽く病気になることで免疫力を付ける。 ウィルスや細菌などの病原体は、体内に一定期間は生存し続けるため、通常は一度接種すると4週間~1ヶ月程度は他の予防接種を受けることができない。
- BCGワクチン - 結核
- ポリオワクチン - ポリオ(急性灰白髄炎、小児麻痺)
- 麻疹風疹混合ワクチン - 麻疹と風疹
- おたふくかぜワクチン - おたふくかぜ
不活化ワクチン
不活化ワクチンとは、化学処理などにより死んだ病原体で作られたワクチンのことである。
生ワクチンと違い、病原体が死んでいるため、体内で増えず、毒性の持続力がないため、何回か繰り返して接種する必要がある。 接種後1週間程度で他のワクチンを接種することができる。
- DPTワクチン - 不活化ワクチン(百日咳)とトキソイド(ジフテリアと破傷風)を混ぜたハイブリッドなワクチン。
- インフルエンザワクチン - インフルエンザ
- Hibワクチン - 細菌性髄膜炎
- 肺炎球菌ワクチン
トキソイド
トキソイドとは、病原体から毒素のみを取り出し、安全なレベルまで薄めて作られたワクチンのことである。
不活化ワクチンと同様に、毒性の持続力がないため、何回か繰り返して接種する必要がある。 接種後1週間程度で他のワクチンを接種することができる。