「コンピュータX線撮影」の版間の差分
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コンピュータX線撮影は、'''デジタルX線撮影'''、'''デジタルX線写真'''などとも呼ばれる。 | |||
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大雑把にいうと、医用の[[レントゲン写真]]をデジタルカメラ化したものであり、撮影後すぐに撮影に失敗していないかの確認や微修正したり([[検像]])、取得した画像データはパソコン上で[[読影]]([[画像診断]])を行ったり、[[イメージャー]]と呼ばれるフィルムプリンターを用いてフィルムに焼き付けたりできる。 | 大雑把にいうと、医用の[[レントゲン写真]]をデジタルカメラ化したものであり、撮影後すぐに撮影に失敗していないかの確認や微修正したり([[検像]])、取得した画像データはパソコン上で[[読影]]([[画像診断]])を行ったり、[[イメージャー]]と呼ばれるフィルムプリンターを用いてフィルムに焼き付けたりできる。 | ||
センサー技術の発展により、フィルムに直接焼き付ける従来の方法に比べ、[[X線]]の照射線量は70~90% | センサー技術の発展により、フィルムに直接焼き付ける従来の方法に比べ、[[X線]]の照射線量は70~90%も減少することが示されている。また撮影に要する[[X線]]の照射時間は0.01~0.04秒と非常に短時間である。 | ||
== CR画像に黒点が発生する現象について == | == CR画像に黒点が発生する現象について == |
2012年11月12日 (月) 14:19時点における最新版
コンピュータX線撮影 (英:Computed Radiography,CR)とは、X線によるレントゲン写真の撮影(X線一般撮影)において、直接フィルムに焼き付けるのではなく、フィルムの代わりに各種センサーを用い、デジタル信号(画像データ)として取得する方法のことである。
コンピュータX線撮影は、デジタルX線撮影、デジタルX線写真などとも呼ばれる。 DICOM規格で定義されるモダリティコードは「CR」である。
概要[編集 | ソースを編集]
大雑把にいうと、医用のレントゲン写真をデジタルカメラ化したものであり、撮影後すぐに撮影に失敗していないかの確認や微修正したり(検像)、取得した画像データはパソコン上で読影(画像診断)を行ったり、イメージャーと呼ばれるフィルムプリンターを用いてフィルムに焼き付けたりできる。
センサー技術の発展により、フィルムに直接焼き付ける従来の方法に比べ、X線の照射線量は70~90%も減少することが示されている。また撮影に要するX線の照射時間は0.01~0.04秒と非常に短時間である。
CR画像に黒点が発生する現象について[編集 | ソースを編集]
2011年3月22日時点でCR画像にランダムな黒点が発生する現象が多数報告されている。一般的にCR装置は極めて感度が高く、人体に影響のない宇宙線なども検出できる能力があり、黒点は福島第一原発から放出した極めて微弱な放射性物質を検出したものと推察する。放射性物質の発する放射線の強さは胸部撮影の1万分の1程度と考えられるが、胸部撮影時の放射線の照射時間は0.01~0.04秒であるのに対して、放射性物質がカセッテやIP面に付着している場合は放射線を出し続けるため、照射時間に比例して蓄積量が増えたことが原因と考えられる。富士フィルムによると、黒点が発生した場合はカセッテおよびIPの表裏クリーニング、またビルトイン装置撮影面側の全面クリーニングを実施することで改善するとしている。また、長時間使用していないカセッテやビルトイン装置については撮影前の一次消去することを勧めている。
歴史[編集 | ソースを編集]
デジタルX線撮影装置は、1981年に富士フィルムが世界で初めて開発した医療用デジタル画像形成装置「FCR(フジ・コンピューテッド・ラジオグラフィ)」が始まりである。このため医療現場ではデジタルX線撮影装置のことを富士フイルム製ではなくとも、一般名である「CR」ではなく固有名詞である「FCR」と呼ぶところもある。
方式[編集 | ソースを編集]
デジタルX線撮影を実現する方式は大きく分けて以下の3種類が発明されている。
- X線CCDカメラを用いた方式
- イメージング・プレート(IP)を用いた方式
- フラット・パネル・ディテクター(FPD)を用いた方式