「CTDI (CT Dose Index)」の版間の差分
		
		
		
		
		
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CTDIの計測方法はモダリティ機器の進歩とともに変化している。 どの方式を利用しているかは「CTDI<sub>計測方法</sub>」のように下付き文字で記述される。 現在の主流はヘリカルスキャンを前提とした「CTDI<sub>vol</vol>」となっている。  | CTDIの計測方法はモダリティ機器の進歩とともに変化している。 どの方式を利用しているかは「CTDI<sub>計測方法</sub>」のように下付き文字で記述される。 現在の主流はヘリカルスキャンを前提とした「CTDI<sub>vol</vol>」となっている。  | ||
===CTDI<sub>100</sub>===  | ===CTDI<sub>100</sub>===  | ||
CTDI<sub>100</sub>は長さ100mmの鉛筆型の電離箱(通称:ファントム)を使った線形的な計測値である。人体のようなデコボコを想定していないため臨床では使われていない。  | [[CTDI100|CTDI<sub>100</sub>]]は長さ100mmの鉛筆型の電離箱(通称:ファントム)を使った線形的な計測値である。人体のようなデコボコを想定していないため臨床では使われていない。  | ||
===CTDI<sub>w</sub>===  | ===CTDI<sub>w</sub>===  | ||
CTDI<sub>w</sub>はCTDI<sub>100</sub>の値に「重み係数」を乗じたものである。「w」は「weighted」の略称。現在ではほとんど使われていない。  | [[CTDIw|CTDI<sub>w</sub>]]はCTDI<sub>100</sub>の値に「重み係数」を乗じたものである。「w」は「weighted」の略称。現在ではほとんど使われていない。  | ||
  2/3 CTDI<sub>100</sub>(周辺) + 1/3 CTDI<sub>100</sub>(中央)  |   2/3 CTDI<sub>100</sub>(周辺) + 1/3 CTDI<sub>100</sub>(中央)  | ||
===CTDI<sub>vol</sub>===  | ===CTDI<sub>vol</sub>===  | ||
CTDI<sub>vol</sub>はCTDI<sub>w</sub>を[[ピッチ係数]]で除算したものである。  | [[CTDIvol|CTDI<sub>vol</sub>]]はCTDI<sub>w</sub>を[[ピッチ係数]]で除算したものである。  | ||
== 備考 ==  | |||
CTのコンソールで表示されDICOM画像に出力される[[CTDIvol]]や[[DLP]]の値は患者の実際の吸収線量または実効線量を表すものではないことを覚えておくことが重要である。これらは比較の目的でシステムが出力する放射線量の指標として捉えるべきである。  | |||
患者のAPおよび側方寸法が利用可能な場合は、[[SSDE]]を用いて[[吸収線量]]を推定することができる。  | |||
== 関連項目 ==  | |||
* [[DLP (Dose Length Product)]]  | |||
2020年9月23日 (水) 12:11時点における最新版
CTDI (CT Dose Index)とは、CTスキャナーの放射線量出力の標準化された測定値である。 これによりメーカーや機種を超えて放射線出力を比較することができる。
単位は「mGy」。
標準規格は以下のとおり。
- IEC 61223-2-6
 - JISZ4752-2-6
 
計測[編集 | ソースを編集]
CTDIの計測方法はモダリティ機器の進歩とともに変化している。 どの方式を利用しているかは「CTDI計測方法」のように下付き文字で記述される。 現在の主流はヘリカルスキャンを前提とした「CTDIvol</vol>」となっている。
CTDI100[編集 | ソースを編集]
CTDI100は長さ100mmの鉛筆型の電離箱(通称:ファントム)を使った線形的な計測値である。人体のようなデコボコを想定していないため臨床では使われていない。
CTDIw[編集 | ソースを編集]
CTDIwはCTDI100の値に「重み係数」を乗じたものである。「w」は「weighted」の略称。現在ではほとんど使われていない。
2/3 CTDI100(周辺) + 1/3 CTDI100(中央)
CTDIvol[編集 | ソースを編集]
CTDIvolはCTDIwをピッチ係数で除算したものである。
備考[編集 | ソースを編集]
CTのコンソールで表示されDICOM画像に出力されるCTDIvolやDLPの値は患者の実際の吸収線量または実効線量を表すものではないことを覚えておくことが重要である。これらは比較の目的でシステムが出力する放射線量の指標として捉えるべきである。
患者のAPおよび側方寸法が利用可能な場合は、SSDEを用いて吸収線量を推定することができる。