「DICOMビューアー」の版間の差分

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'''DICOMビューアー''' (DICOM Viewer)とは、[[DICOM]]規格に準拠した[[医用画像]]を見るために特化した画像ビューアソフトのことである。
[[ファイル:OsiriX Newton Graphics Custom Version.jpg|276px|right|thumb|フリーソフトDICOMビューアの代表格[[OsiriX]]]]
'''DICOMビューアー''' (DICOM Viewer)とは、[[DICOM]]規格に準拠した[[医用画像]]を見ることに特化した画像ビューアソフトのことである。


DICOMビューアは大きくわけて、LANなどのオンラインでの利用を想定した[[DICOMサーバー]]と通信するものと、CDやDVDなどに[[DICOMファイル]]を書き込み、オフラインでの利用を想定したものがある。
DICOMビューアは大きくわけて、LANなどのオンラインでの利用を想定した[[DICOMサーバー]]と通信するものと、CDやDVDなどに[[DICOMファイル]]を書き込み、オフラインでの利用を想定したものがある。
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これは[[DICOM]]規格の複雑さと無駄な処理の多さによるシステムへの負荷や、[[DICOM]]のみではサポートできない機能性によるところが大きい。
これは[[DICOM]]規格の複雑さと無駄な処理の多さによるシステムへの負荷や、[[DICOM]]のみではサポートできない機能性によるところが大きい。
== ウィンドウニング ==
医用画像は、PCで一般的なRGB各色8ビットではなく、グレースケール(モノクローム)10~16ビットとなっており、そのままでは液晶ディスプレイなどで表示できないため、ウインドニング(Windowing)と呼ばれる変換処理を行えるようになっている。
=== ウィンドウレベル変換 ===
ウィンドウレベル変換(リニア変換)とは、10~16ビットうち、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを8ビットに丸め込む変換処理のことである。
PCでは10~16ビットのグレースケール画像をそのまま表示できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。
たとえば[[CT]]であれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択すればそれでが映し出される。
==== 各種条件 ====
もっといっぱいある。
Window WidthやWindow Centerの値はほぼ決まっているが、モダリティや撮影したときの環境で微妙に誤差が出るので、最適値は現場で微調整すること。
* CT
** [[肺野条件]] - 肺実質を抽出する。
** [[縦隔条件]] - 軟部組織を抽出する。[[軟部組織条件]]という場合もある。
** [[骨条件]] - 骨を抽出する。
{{medical-stub}}
=== その他 ===
各メーカー独自にガンマ補正を行う機能などをを搭載している場合がある。
== 再構成 ==
再構成とは、複数枚の画像データから、新たな画像データを生成することである。
たとえばCTで撮影した1000枚の2D画像(ピクセル)を積み上げ、ペラペラな紙もアホみたいに重ねれば厚みがでるという力技で3D画像にしてしまう[[MPR]]や[[ボリューム・レンダリング]]などという手法がある。
ほかにも再構成方法は色々ある。


== 主なDICOMビューアー ==
== 主なDICOMビューアー ==
* [[OsiriX]] - Mac用のオープンソースで開発が行われているDIOCMビューアー
* [[OsiriX]] - Mac用のオープンソースで開発が行われているDIOCMビューアー
だれか商用製品も書いて


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2011年7月7日 (木) 11:02時点における版

ファイル:OsiriX Newton Graphics Custom Version.jpg
フリーソフトDICOMビューアの代表格OsiriX

DICOMビューアー (DICOM Viewer)とは、DICOM規格に準拠した医用画像を見ることに特化した画像ビューアソフトのことである。

DICOMビューアは大きくわけて、LANなどのオンラインでの利用を想定したDICOMサーバーと通信するものと、CDやDVDなどにDICOMファイルを書き込み、オフラインでの利用を想定したものがある。

近年の状況

近年では、医用画像サーバーは他社との連携のためにDICOM規格による入出力をサポートするものの、そのサーバーを利用する医用画像ビューアはDICOM規格を用いず、独自規格を採用するものが増加傾向にある。

これはDICOM規格の複雑さと無駄な処理の多さによるシステムへの負荷や、DICOMのみではサポートできない機能性によるところが大きい。

ウィンドウニング

医用画像は、PCで一般的なRGB各色8ビットではなく、グレースケール(モノクローム)10~16ビットとなっており、そのままでは液晶ディスプレイなどで表示できないため、ウインドニング(Windowing)と呼ばれる変換処理を行えるようになっている。

ウィンドウレベル変換

ウィンドウレベル変換(リニア変換)とは、10~16ビットうち、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを8ビットに丸め込む変換処理のことである。

PCでは10~16ビットのグレースケール画像をそのまま表示できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。

たとえばCTであれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択すればそれでが映し出される。

各種条件

もっといっぱいある。 Window WidthやWindow Centerの値はほぼ決まっているが、モダリティや撮影したときの環境で微妙に誤差が出るので、最適値は現場で微調整すること。

その他

各メーカー独自にガンマ補正を行う機能などをを搭載している場合がある。

再構成

再構成とは、複数枚の画像データから、新たな画像データを生成することである。

たとえばCTで撮影した1000枚の2D画像(ピクセル)を積み上げ、ペラペラな紙もアホみたいに重ねれば厚みがでるという力技で3D画像にしてしまうMPRボリューム・レンダリングなどという手法がある。

ほかにも再構成方法は色々ある。

主なDICOMビューアー

  • OsiriX - Mac用のオープンソースで開発が行われているDIOCMビューアー

だれか商用製品も書いて

関連項目