抗体価

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抗体価(こうたいか、英語:antibody titer)とは、ウイルスなどの抗原に対して、リンパ球が生産した抗体の量がどれくらいか、という指標である。

概要[編集 | ソースを編集]

ヒトなどの体内には様々な種類の抗体が存在しているが、特定のウイルスアレルゲンなど(抗原という)に反応する抗体はその一部である。その特定の抗原に反応する(と戦う)抗体は今現在どの程度存在しているのか?という目安となる数字のことを抗体価という。あくまで目安となる指標であり大雑把な値である。

抗体価検査は一般的に行われている、いわゆる血液検査のひとつである。たとえば妊婦なのであれば風疹抗体価検査などが当たり前のように行われている。

世の中には「ワクチンが嫌いなヒト」も存在しており、そのような人たちはまず抗体価検査を受け、そこで問題ありとならなければワクチンを打たないという事もある。

算出方法[編集 | ソースを編集]

抗体価は抗体が少なすぎると抗原と戦う前に全滅するという特性を利用して算出する。 検査手順としては抗体を含む[血清]を2倍希釈しては抗原と反応させるという事を反応が無くなるまで繰り返す。反応が無くなるひとつ前の値の逆数が抗体価となる。

その他[編集 | ソースを編集]

抗体価検査を専門に行っている民間企業も存在し、血液を採取して宅急便(バイク便が多い)で送ると結果を送り返してくれる。これらのアウトソーシングサービスは、検査機器は安いものではないので初期投資を抑えたい検査数の少ない医療機関や、逆に莫大な検査数で小規模な検査装置では手に負えない医療機関(おもに企業健診を専門としている施設)などで利用されている。

一方で手元に検査機器があれば即座に検査を行えるという利点がある。迅速な検査による待ち時間の減少で、患者の顧客満足度は向上し、長い目でみたときの集患に繋がるので、目先の採算は度外視すべきであると主張する者も多い。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]