リナグリプチン
ナビゲーションに移動
検索に移動
リナグリプチンとは、ドイツのベーリンガー・インゲルハイム社が創製した経口のDPP-4阻害薬の一般的名称である[1]。
概要[編集 | ソースを編集]
リナグリプチンはインスリンの分泌を促すDPP-4阻害薬のひとつである。DPP-4阻害薬は2型糖尿病の患者に対して単剤での投与で低血糖の副作用が出にくいという特徴をもつ糖尿病治療薬であり、血糖値を下げる作用も強いため糖尿病の治療で多用されている。リナグリプチンは日本で4番目に承認されたDPP-4阻害薬である。
先行する他のDPP-4阻害薬はほぼ腎臓で排泄されるのに対して、リナグリプチンはほぼ便として排泄されるという特徴を持っている。そのため腎機能が低下している患者に対しても用量調節を行う必要がなく使用できる。
また、リナグリプチンは肝臓での代謝をほとんど受けずに胆汁と一緒に排泄される。そのため肝機能が低下している患者に対しても使用できる。
禁忌[編集 | ソースを編集]
禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、
- 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
- インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。
商品名[編集 | ソースを編集]
- 先発:トラゼンタ
- 製造販売承認: 2011年7月1日
- 薬価収載: 2011年9月12日
- 薬価: 5mg,1錠,209.40円