モダリティ・メーカー
モダリティメーカー(modality maker)とは、医用画像診断装置(モダリティ装置)を製造している企業(メーカー)のことである。
広義のモダリティ装置という言葉には備品的な扱いのドライレーザーイメージャーやフィルムデジタイザー、検像端末なども含まれるが、一般的にモダリティメーカーという場合はCTやMRIなどの大型機を中心に、CRや内視鏡などと言った中型機・小型機を含む医用画像撮影用のハードウェアを製造している企業を指す。
概要[編集 | ソースを編集]
モダリティメーカーとはハードウェアの製造元のことであり販売元のことではないが、自社ハードウェアを作れるほどの大手企業の場合はほぼ自社の販売部門があるためほぼ同一として扱われることが多い。
また医療機器の部品ではなく医療機器の完成品の製造する中小企業はその敷居の高さから非常に稀な存在であるが少なからず存在しており、それらの中小企業は独自の販売網を持たないため、医療機器商社などを利用したりし、その際には製造元ではなく販売元の名称で売られていることもある。
問題[編集 | ソースを編集]
かつては弱小PACSメーカーのDICOMビューアーやDICOMサーバーなどの導入という話になると、自社PACSをセットで売りたい大手モダリティメーカーがモダリティ装置とのDICOM通信による接続の際に接続拒否や、法外なほど高額なDICOM接続料の提示などという問題がよくおきていた。
だが、ここ数年はインターネットの爆発的な普及により、そのようなネガティブな情報は「他人の不幸が面白い」「大企業はとりあえず叩く」などの消費者心理により瞬く間に拡散するようになったこともあり、そのような事態になるとコーポレートイメージに絶大な影響を及ぼすためそのような行為は減りつつあると言える。
主なモダリティメーカー[編集 | ソースを編集]
世界3大モダリティメーカーはCTやMRなどの大型機を主力とするGE、東芝、フィリップスの三社が圧倒的な勢力を持っている。なおこれはあくまで売上高ベースでの話であり、機能・性能がこれに伴うとは限らないので購入に際しては自らの目で確かめ吟味する必要がある。台数ベースであればCRやエコー、内視鏡を扱っている富士フィルムや日立アロカ、オリンパスも非常に強い。また歯科向けのモダリティとしては吉田製作所や日立が強い。
- GEヘルスケア・ジャパン
- 東芝メディカルシステムズ
- フィリップスエレクトロニクスジャパン
- シーメンスジャパン
- 富士フイルムメディカル
- オリンパスメディカルシステムズ
- 日立アロカメディカル
- 吉田製作所
- 日立メディコ