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[[DCMTK]]の'''echoscu'''コマンドは、[[DICOM]]に規定されるVerification SOP Class(検証SOPクラス)のサービス・クラス・ユーザー([[DICOM/SCU|SCU]])実装です。サービス・クラス・プロバイダー([[DICOM/SCP|SCP]])に[[DICOM/C-ECHO|DICOM C-ECHO]]メッセージを送信し、応答を待ちます。
[[DCMTK]]の'''echoscu'''コマンドは、[[DICOM]]に規定されるVerification SOP Class(検証SOPクラス)のサービス・クラス・ユーザー([[DICOM/SCU|SCU]])実装である。


echoscuコマンドは、主にDICOM通信の基本的なDICOMネットワーク接続確認を行うのに用います。インターネットにおけるpingコマンドに近い存在ですが、echoscuはpingとは違いDICOM通信における接続処理(接続認証含む)まで行うので、基本的なDICOM通信の接続設定が間違っていないかの確認まで行えます。
== 概要 ==
echoscuは、[[サービス・クラス・プロバイダー]]([[DICOM/SCP|SCP]])に[[DICOM/C-ECHO|DICOM C-ECHO]]メッセージを送信し、その応答を待つ。


応用的な使い方としては、[[OsiriX]]において設定済みのDICOMプリンタの電源が入っていて、かつ使える状態かを表示するインジケータの値として、定期的に本コマンドの結果を用いている。
echoscuコマンドは、主に[[DICOM通信]]の基本的なDICOMネットワーク接続確認を行うのに用いる。インターネットにおけるpingコマンドに近い存在であるが、echoscuはpingとは異なり、[[DICOM通信]]における接続処理(接続認証含む)まで行うので、基本的なDICOM通信の接続設定が間違っていないかの確認まで行えます。


== 概要==  
== 応用例 ==
応用的な使い方の例としては、たとえば[[OsiriX]]においては設定済みの[[DICOMプリンタ]]の電源が入っており、かつ使える状態かを表示するインジケータの値として、定期的に本コマンドを実行し、その結果を用いている。
 
== コマンド概要==  
  echoscu [options] peer port
  echoscu [options] peer port



2012年7月29日 (日) 14:24時点における版

DCMTKechoscuコマンドは、DICOMに規定されるVerification SOP Class(検証SOPクラス)のサービス・クラス・ユーザー(SCU)実装である。

概要

echoscuは、サービス・クラス・プロバイダー(SCP)にDICOM C-ECHOメッセージを送信し、その応答を待つ。

echoscuコマンドは、主にDICOM通信の基本的なDICOMネットワーク接続確認を行うのに用いる。インターネットにおけるpingコマンドに近い存在であるが、echoscuはpingとは異なり、DICOM通信における接続処理(接続認証含む)まで行うので、基本的なDICOM通信の接続設定が間違っていないかの確認まで行えます。

応用例

応用的な使い方の例としては、たとえばOsiriXにおいては設定済みのDICOMプリンタの電源が入っており、かつ使える状態かを表示するインジケータの値として、定期的に本コマンドを実行し、その結果を用いている。

コマンド概要

echoscu [options] peer port

パラメーター

peer  hostname of DICOM peer
port  tcp/ip port number of peer

オプション

全般オプション

 -h    --help
         print this help text and exit
       --version
         print version information and exit
       --arguments
         print expanded command line arguments
 -q    --quiet
         quiet mode, print no warnings and errors
 -v    --verbose
         verbose mode, print processing details
 -d    --debug
         debug mode, print debug information
 -ll   --log-level  [l]evel: string constant
         (fatal, error, warn, info, debug, trace)
         use level l for the logger
 -lc   --log-config  [f]ilename: string
         use config file f for the logger

ネットワークオプション

application entity titles:

 -aet  --aetitle  [a]etitle: string
         set my calling AE title (default: ECHOSCU)

 -aec  --call  [a]etitle: string
         set called AE title of peer (default: ANY-SCP)
association negotiation debugging:
 -pts  --propose-ts  [n]umber: integer (1..28)
         propose n transfer syntaxes
 -ppc  --propose-pc  [n]umber: integer (1..128)
         propose n presentation contexts
other network options:
 -to   --timeout  [s]econds: integer (default: unlimited)
         timeout for connection requests
 -ta   --acse-timeout  [s]econds: integer (default: 30)
         timeout for ACSE messages
 -td   --dimse-timeout  [s]econds: integer (default: unlimited)
         timeout for DIMSE messages
 -pdu  --max-pdu  [n]umber of bytes: integer (4096..131072)
         set max receive pdu to n bytes (default: 16384)
       --repeat  [n]umber: integer
         repeat n times
       --abort
         abort association instead of releasing it

トランスポート層セキュリティ (TLS) オプション

transport protocol stack:
 -tls  --disable-tls
         use normal TCP/IP connection (default)
 +tls  --enable-tls  [p]rivate key file, [c]ertificate file: string
         use authenticated secure TLS connection
 +tla  --anonymous-tls
         use secure TLS connection without certificate
private key password (only with --enable-tls):
 +ps   --std-passwd
         prompt user to type password on stdin (default)
 +pw   --use-passwd  [p]assword: string
         use specified password
 -pw   --null-passwd
         use empty string as password
key and certificate file format:
 -pem  --pem-keys
         read keys and certificates as PEM file (default)
 -der  --der-keys
         read keys and certificates as DER file
certification authority:
 +cf   --add-cert-file  [c]ertificate filename: string
         add certificate file to list of certificates
 +cd   --add-cert-dir  [c]ertificate directory: string
         add certificates in d to list of certificates
ciphersuite:
 +cs   --cipher  [c]iphersuite name: string
         add ciphersuite to list of negotiated suites
 +dp   --dhparam  [f]ilename: string
         read DH parameters for DH/DSS ciphersuites
pseudo random generator:
 +rs   --seed  [f]ilename: string
         seed random generator with contents of f
 +ws   --write-seed
         write back modified seed (only with --seed)
 +wf   --write-seed-file  [f]ilename: string (only with --seed)
         write modified seed to file f
peer authentication:
 -rc   --require-peer-cert
         verify peer certificate, fail if absent (default)
 -vc   --verify-peer-cert
         verify peer certificate if present
 -ic   --ignore-peer-cert
         don't verify peer certificate

メモ

DICOM準拠

Echoscuアプリケーション SOP クラスを次に示しますには、SCU としてサポートしています。

VerificationSOPClass                1.2.840.10008.1.1

場合を除き、-提案 tsオプションを使用すると、echoscu アプリケーションのみ転送構文を提案します。

LittleEndianImplicitTransferSyntax  1.2.840.10008.1.2

ログ

さまざまなコマンド ライン ツールと基になるライブラリのログ出力のレベルは、ユーザーが指定できます。既定では、エラーと警告のみを標準エラー ストリームに書き込まれます。オプションを使用して-詳細詳細の処理のような情報メッセージも報告されます。オプション-デバッグ詳細内部のアクティビティには、例えばをデバッグの目的で取得するために使用することができます。その他のログ出力レベルを選択できるには、オプションを使用して-ログ レベル。-静かなモードは致命的なエラーが報告されます。このような非常に重大なエラー イベントで、アプリケーションは通常終了します。異なるログ記録レベルの詳細については、モジュール「oflog」ドキュメントを参照してください。

場合に、ログ出力ファイル (必要に応じてログ ファイル回転を)、syslog (Unix) またはイベント ログ (Windows) オプションを記述すべき-ログ設定を使用することができます。この構成ファイルは、特定のメッセージを特定の出力ストリームのみの監督とは、その生成は、モジュールまたはアプリケーションに基づいて特定のメッセージをフィルタ リングこともできます。構成ファイルの例<etcdir>/logger.cfgで提供されています).

コマンドライン

すべてのコマンド ライン ツール、次のパラメーターを表記: 角かっこで囲むオプションの値 (0-1)、末尾の 3 つのドットを示す複数の値を (1-n) 許可してされて、両方の組み合わせを意味 0 n 値に。

コマンド ライン オプションのでリードからパラメーターを区別 '+' または '-' 記号、それぞれ。通常、コマンド ライン オプションの順序と位置は任意です (すなわち、どこでも表示することができます)。ただし、オプションは相互に排他的だ場合右端の外観が使用されます。この動作では、一般的な Unix シェルの標準的な評価規則に準拠しています。

さらに、1 つまたは複数のコマンド ファイルは、'@' 記号を使用して、ファイル名 (@command.txtなど) をプレフィックスとして指定できます。このようなコマンド引数 (2 つの引用符の間表示される限り、複数の空白は、1 つの区切り文字として扱われます)、対応するテキスト ファイルの内容はさらに評価する前に置き換えられます。コマンド ファイル コマンドの別のファイルを含めることはできませんので、あらかじめご了承ください。この単純だが効果的なアプローチのオプション ・ パラメーターの組み合わせを要約することができ、長めと混乱のコマンドライン (例ファイル<datadir>/dumppat.txtで提供されるを回避).

環境

Echoscuユーティリティ、DCMDICTPATH環境変数で指定された DICOM データ辞書の読み込みを試行します。DCMDICTPATH環境変数が設定されていない場合は、辞書アプリケーション (Windows のデフォルト) 組み込まれている限り、既定では、すなわちファイル<datadir>/dicom.dicロードされます。

デフォルトの動作を優先する必要があり、代替データ辞書が必要な場合のみ、DCMDICTPATH環境変数を使用します。DCMDICTPATH環境変数は、Unix シェルパス変数はコロン形式が (「:」) エントリを区切ります。Windows システムでは、セミコロン (「;」) が区切り文字として使用されます。データ辞書コード、DCMDICTPATH環境変数で指定された各ファイルをロードしようとします。データ辞書をロードしない場合はエラーです。

関連項目