「脳梗塞」の版間の差分

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'''脳梗塞'''(のうこうそく、cerebral infarction)とは、[[脳卒中]]と呼ばれる[[疾病]]の細分類のひとつで、[[凝血]]や[[脂肪]]、空気、[[動脈硬化]]などにより、[[血管]]([[動脈]])が[[閉塞]]または[[狭窄]]し、[[脳虚血]]を来たすことにより、脳組織が[[酸素]]または[[栄養]]の不足のため[[壊死]]、または壊死に近い状態になる事をいう。
'''脳梗塞'''(のうこうそく、cerebral infarction)とは、[[脳卒中]]と呼ばれる[[疾病]]の細分類のひとつで、[[凝血]]や[[脂肪]]、[[空気]]、[[動脈硬化]]などにより、[[血管]]([[動脈]])が[[閉塞]]または[[狭窄]]し、[[脳虚血]]を来たすことにより、脳組織が[[酸素]]または[[栄養]]の不足のため[[壊死]]、または壊死に近い状態になる事をいう。


なお、正確には[[凝血]]によるものを[[脳血栓]]といい、その他を脳梗塞と分けるが、[[医師]]にっては[[患者]]に説明する際に原因が何であれ全部まとめて脳梗塞という事もある。これは[[クモ膜下出血]]と[[脳出血]]を分ける分けないのと同様である。
==概要==
[[脳血管]][[閉塞]]により起こる。


日本人の死亡原因の中でも多くを占めている高頻度な[[疾患]]である上、[[後遺症]]を残して[[介護]]が必要となることが多く、[[福祉]]の面でも大きな課題を伴う[[疾患]]である。
なお、正確には[[凝血]]によるものを[[脳血栓]]といい、その他を脳梗塞と分けるが、[[医師]]にっては[[患者]]に説明する際に原因が何であれ全部まとめて脳梗塞という事もある。これは[[クモ膜下出血]]と[[脳出血]]を分ける分けないのと同様である。一方で脳梗塞と[[脳出血]]を明確に区別するため、脳梗塞を[[脳塞栓]](のうそくせん)と呼ぶ場合もある。
 
日本人の[[死亡原因]]の中でも多くを占めている高頻度な[[疾患]]である上、[[後遺症]]を残して[[介護]]が必要となることが多く、[[福祉]]の面でも大きな課題を伴う[[疾患]]である。
 
===[[脳血栓]]===
[[中大脳動脈]]に起りやすく、その部位により[[症状]]は様々である。
===[[脳塞栓]]===
[[心臓内血栓]]の剥離が原因となり、[[原疾患]]として[[弁膜症]]、[[心房細動]]、[[心筋梗塞]]、[[心内膜炎]]などがある。
===共通===
共に[[髄液]]は[[清澄]]している。


== 病態 ==
== 病態 ==

2014年5月31日 (土) 19:45時点における最新版

脳梗塞
Cerebral infarction
分類及び外部参照情報
ICD-10 I63
ICD-9 434.01, 434.11, 434.91
eMedicine neuro/
MeSH D002544

脳梗塞(のうこうそく、cerebral infarction)とは、脳卒中と呼ばれる疾病の細分類のひとつで、凝血脂肪空気動脈硬化などにより、血管動脈)が閉塞または狭窄し、脳虚血を来たすことにより、脳組織が酸素または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる事をいう。

概要[編集 | ソースを編集]

脳血管閉塞により起こる。

なお、正確には凝血によるものを脳血栓といい、その他を脳梗塞と分けるが、医師にっては患者に説明する際に原因が何であれ全部まとめて脳梗塞という事もある。これはクモ膜下出血脳出血を分ける分けないのと同様である。一方で脳梗塞と脳出血を明確に区別するため、脳梗塞を脳塞栓(のうそくせん)と呼ぶ場合もある。

日本人の死亡原因の中でも多くを占めている高頻度な疾患である上、後遺症を残して介護が必要となることが多く、福祉の面でも大きな課題を伴う疾患である。

脳血栓[編集 | ソースを編集]

中大脳動脈に起りやすく、その部位により症状は様々である。

脳塞栓[編集 | ソースを編集]

心臓内血栓の剥離が原因となり、原疾患として弁膜症心房細動心筋梗塞心内膜炎などがある。

共通[編集 | ソースを編集]

共に髄液清澄している。

病態[編集 | ソースを編集]

  • 脳組織の虚血性壊死

臨床病型[編集 | ソースを編集]

  • 血栓塞栓性
  • アテローム血栓性
  • ラクナ梗塞

閉塞血管による分類[編集 | ソースを編集]

  • 皮質枝梗塞
  • ラクナ梗塞
  • 境界領域梗塞

その他[編集 | ソースを編集]

猛暑との関連性[編集 | ソースを編集]

国立循環器病研究センターが2008年から2011年までに脳梗塞で受診した患者を、発症の時期ごとに集計したところ、6月から8月の夏場は12月から2月の冬場を大幅に上回り、年間を通じて最も多くなっていという。

暑い夏場はとくに運動などをせずとも大量にをかくが、をかくと血液から水分が失われ、血の塊(凝血)が出来やすくなり、その血の塊が血管に詰まり脳梗塞を発症する。

脳血管障害が専門の東京都済生会中央病院の高木誠院長は、夏場の脳梗塞の予防には、として失われた水分塩分をこまめに補給することが重要だとしている。

また、血圧コレステロールの値が高かったり、糖尿病があったりして動脈硬化が疑われる人や、自覚症状がないまま脱水が進むことの多い高齢者は特に注意が必要だと指摘している。 [1]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]