表皮
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表皮(読み:ひょうひ、英語:epidermis)とは、皮膚のうち一番外側にある層のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
表皮の厚さは0.1〜0.2mm程度で、主に角質細胞(ケラチノサイト)という細胞でできている。
角質細胞[編集 | ソースを編集]
角質細胞(ケラチノサイト)は表皮の90%以上を占める。 角質細胞は角化という特殊な分化をする細胞でケラチンという蛋白を作る。 角質細胞は表皮の最下層で分裂し、成熟するに伴い新しい角質細胞に押し上げられるかたちで上方の層へ移行していき、最後は垢となる。
角化[編集 | ソースを編集]
色素細胞[編集 | ソースを編集]
色素細胞(メラノサイト)は基底細胞10個に対して1個程度の割合で存在する。 色素細胞は角質細胞に比べて明るく見えるので澄明細胞とも呼ばれる。 色素細胞はメラニンを生産を担い、樹枝状の突起を基底細胞間に伸ばし、メラニンを含んだメラニン顆粒を角質細胞に分け与える。
白人や黒人、黄色人などの肌の色の違いは、色素細胞の数が異なるのではなく、色素細胞が作り出すメラニン顆粒の大きさと数によるものである。
色素細胞のメラニン生産機能を刺激するものとしては、紫外線、ACTH、MSHなどがある。
Langerhans細胞[編集 | ソースを編集]
Langerhans細胞も角質細胞と同様に樹枝状の突起を有する細胞である。 有棘層の上層にある。 なお、結核におけるLanghans巨細胞と非常に似た名称であるがまったくの別物である。
Langerhans細胞は骨髄由来で、免疫反応や貧食に関係し、遅延型免疫反応における抗原提示細胞となる。表面抗原として、MHCクラスII (HLA-DR, HLA-DQ, HLA-DP) CD11cを発現することや、電子顕微鏡での所見でBirbeck顆粒(ばーべっく)を認める。