腫瘍
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腫瘍(しゅよう、英語:tumor(米),tumour(英))とは、細胞が生体の制御を無視して自立的に異常増殖することで出来る組織塊のことである。
腫瘍は病理学を中心に「新生物」(しんせいぶつ、英語:neoplasm)と呼ばれることが多く、世界保健機関が発表する各種資料もほぼ新生物という表記で統一されている。意味は同じである。
概要[編集 | ソースを編集]
腫瘍とは、細胞が自立的に異常増殖したもので、正常組織へ浸潤せず明確な境界を持つ良性腫瘍(できもの)と、正常組織へ浸潤し遠隔転移する悪性腫瘍(がん)に分けられる。
なお、良性腫瘍とポリープは混同されていることが多いが、ポリープは「身体にできた突起物全般」を意味し、良性腫瘍に加え、ペニスの包皮内に垢が溜まる恥垢や、血が溜まる血腫(いわゆる血豆)なども含まれる。
分類[編集 | ソースを編集]
細胞動態による分類[編集 | ソースを編集]
良性腫瘍 | 悪性腫瘍 | |
---|---|---|
細胞異形性 | 軽度 | 高度 |
構造異形性 | 成熟型 | 未熟型 |
発育速度 | 遅い | 速い |
発育形式 | 膨張性 | 浸潤性 |
転移 | ない | 多い |
再発 | 少ない | 多い |
全身的影響 | 小さい | 大きい |
組織学的分類[編集 | ソースを編集]
組織学的には悪性腫瘍のみを取り扱う事が多い。
上記を見てわかるように世間で「ガン」と呼ばれている物の大多数は上皮性腫瘍の一種である。一方でガン保険や生命保険などでは「ただし皮膚癌は含まない」という規定がある物が多く、その一部には「皮膚癌=上皮性腫瘍」という詐欺まがいなガン保険も存在している。ガン保険や生命保険などに加入する際には「保険屋の定める皮膚ガンの明確な定義」を確認しておく必要があると言える。