超音波検査装置
超音波検査装置(ちょうおんぱけんさそうち、英語:modality of ultra sound)とは、超音波検査を行うための医療機器(モダリティ装置)である。
概要[編集 | ソースを編集]
名称について[編集 | ソースを編集]
基本的に超音波検査装置は医師から看護師まで幅広い医療従事者が使い、ほぼその場で結果が出るため、医師に限定される行為である「診断(超音波診断)」ではなく「検査(超音波検査)」という言葉が使われる。これに伴い検査後のレポートも幅広い医療従事者(ほぼ検査の実施者)によって書かれるため、所見および診断が記載される読影レポートではなく、所見のみが記載された所見レポートと呼ばれ、建前上は区別されている。
医用画像[編集 | ソースを編集]
超音波検査装置で撮影できる医用画像は基本的に動画でありDICOM規格のマルチフレーム形式で記録されるのが一般的である。
さらに超音波検査装置が生成する画像は8ビットでRGB形式のカラー画像であることが多いが、画素データの格納形式は最近のコンピューター業界全般で広く利用されているパックドピクセル形式(Packed Pixel)ではなく、PC-9801などの時代に大人気だったプレーナー形式(Planar)を採用している検査装置も多い。なおDICOM規格ではどちらも公式にサポートしている形式であり、DICOMタグの(0028,0006)の値を確認することでどちらの形式を採用している画像かを判別することができる。
これらのように超音波検査装置は一般的な放射線科が扱う他の検査装置とは少々毛色の異なる画像を吐き出すという特徴があり、幅広いモダリティ装置を想定していないPACS・DICOMビューアーでは稀に正常に全画像を表示できないこともある。また、何となく表示はできているものの、動画として再生した場合に表示速度(フレームレート)がおかしいというシステムも見かける。