眼瞼下垂症
ナビゲーションに移動
検索に移動
眼瞼下垂症 (がんけんかすいしょう、Ptosis)とは、眼瞼挙筋 (がんけんきょきん)と呼ばれるまぶたを持ち上げる筋肉が弱まっていることで十分に目が開かない状態のこと。
先天的に眼瞼挙筋の機能がない、もしくは機能が弱い場合を先天性眼瞼下垂症という。
加齢とともに筋肉が伸びてしまったり、持ち上げるためのあそびが大きく、しっかりと目が開かないものを後天性眼瞼下垂症もしくは腱膜性眼瞼下垂症という。
腱膜性眼瞼下垂症の主な原因は加齢であり、症状に程度の差こそあれ、50歳を過ぎた大半の人は眼瞼下垂症になっていると考えて良い。
近年は長期のコンタクトレンズの使用や、アトピー性皮膚炎・花粉症などにより、まぶたを頻繁にこすることにより、若年性の眼瞼下垂症も増加傾向にある。
まぶたを持ち上げる筋肉が伸びて開きにくくなった場合、体は代償的にしっかりと目を見開こうとして額の筋肉(前頭筋)を使って目を開けようとする。このような状態が繰り返されると前頭筋は常に緊張した状態になり、前頭筋の力によって目を開けてしまう癖がつく。前頭筋やまぶたの中のミューラー筋というのは交感神経に作用しており、常に緊張が続く事で交感神経に何らかの障害をもたらす。その代表的な症状として偏頭痛や肩こりがあげられる。