中心静脈路

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中心静脈路(ちゅうしんじょうみゃくろ)とは、上大静脈または下大静脈から薬剤を投与するラインのことである。

概要[編集 | ソースを編集]

上大静脈および下大静脈は、体内の数ある血管の中でも最も太く、流れる血液量も多い静脈であり、血管外への逸脱を起こしにくく確実性の高い投与経路である。このような特性を生かし、末梢静脈路では負荷が大きすぎるような、高カロリー輸液や高濃度・大容量の薬剤を投与する際に用いられる。

またカテーテルを通して中心静脈血圧(中心静脈圧)を測定することが可能であり、体液量の増減やうっ血性心不全の程度を把握するのに役立つ。

中心静脈カテーテルは大腿静脈、内頚静脈、鎖骨下静脈などから挿入し、中心静脈に留置される。手技はやや煩雑で、合併症の危険を伴う。また、中心静脈ルートが細菌等に感染した場合、致死的な敗血症の原因となることがある。

正中静脈から挿入するキット(PICC; Peripherally Inserted Central Catheter)も存在する。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]