マイナスイオン
ナビゲーションに移動
検索に移動
マイナスイオン(minus ion)とは、明確な定義のない日本独自の和製英語をかつ商業用語、マーケティング用語である。
陰イオンや負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。
概要
マイナスイオンという言葉は科学用語に存在せず、健康効果を示す科学的な論文もほぼ無い。
2000年前後あたりから「自然治癒力が上昇」や「血液サラサラ」、「インフルエンザ撃退」などと立証されないマイナスイオン効果を掲げた家電製品や詐欺まがい商法が横行し、公正取引委員会から効果をうたうことを禁じる排除命令をうけた商品も多々ある。不況にあえぐ大手家電メーカーまでもがその利益率の高さに着目し見境なく参入する始末であり、それら大手ですら薬事法に抵触しそうな微妙な表現の宣伝広告も多い。
繰り返すが、陰イオンや負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。
医療機関への無料配布
今なお 「インフルエンザ感染99%抑制」などとうたう空気清浄器を中心とした家電製品が後を絶たない。そんな中、病院などの各種医療機関においてもマイナスイオンをうたう空気清浄器などが設置されていたりするが、これは家電メーカーが「医療機関に設置してもらえると宣伝効果が高い」という理由で無料配布している物なので「無料なら貰っておこう」的な安易な考えで設置されているのがほとんどである。
繰り返すが、陰イオンや負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。