「検査」の版間の差分
(→概要) |
|||
23行目: | 23行目: | ||
治療監視のための検査とは、[[治療]]に使う[[薬剤]]の選定やその投与量を決定するために行う検査や、[[投与]]後の効果や[[副作用]]の状態を把握するために行う検査のことである。 | 治療監視のための検査とは、[[治療]]に使う[[薬剤]]の選定やその投与量を決定するために行う検査や、[[投与]]後の効果や[[副作用]]の状態を把握するために行う検査のことである。 | ||
=== | ===経過観察のための検査=== | ||
[[経過観察]]のための検査では、[[病態診断]]のために、[[特異性]]が高く、[[感度]]のよい項目を選び検査を行う。 | |||
===予後推定のための検査=== | |||
[[予後推定]]のための検査では、[[生体反応]]の程度や[[重症度]]の把握を目的として、[[機能検査]]や[[負荷試験]]、全身状態の把握などが行われる。 | |||
===スクリーニング検査=== | ===スクリーニング検査=== |
2014年5月12日 (月) 00:05時点における版
検査(読み:けんさ)とは、日本では多くの場合において診療目的で患者の傷病を評価することを意味する臨床検査を指す。
英語表記
英語において臨床検査のみを指す場合は「clinical examination」という表記一般的である。
ただし英語圏では臨床検査は診察の一部であるとする考えが一般的であり、診察を意味する「physical examination」や「medical examination」などで一括りにされていることも多い。
さらにどれも正式な表記だとあまりに長いので略して「exam(いぐざむ)」と一括されていることも多い。
また、患者に対して「はーい検査しますよ」という感じで、より緩く言う場合には「check-up」や「medical」などを用いることも多い。
臨床のみならず学術研究やその他の幅広い用途に応用できそうな場合は「study」と表記されることも多く、たとえばDICOM規格では検査を意味する用語として「study」が用いられている。
概要
診断のための検査
診断のために行う検査には、病因の診断を行うための検査と、病態の診断を行うための検査がある。
病因の診断を行うための検査には、体組織や細胞診、血液像などを調べる形態学的検査や、微生物などを調べる同定検査などがある。
病態の診断を行うための検査には、体液の定量検査や定性検査、生理学的検査がある。
治療監視のための検査
治療監視のための検査とは、治療に使う薬剤の選定やその投与量を決定するために行う検査や、投与後の効果や副作用の状態を把握するために行う検査のことである。
経過観察のための検査
経過観察のための検査では、病態診断のために、特異性が高く、感度のよい項目を選び検査を行う。
予後推定のための検査
予後推定のための検査では、生体反応の程度や重症度の把握を目的として、機能検査や負荷試験、全身状態の把握などが行われる。
スクリーニング検査
スクリーニング検査は病気の早期発見および早期治療を目的として行われる。 スクリーニング検査とひとことで言っても、[集団検診]]や成人病検診、人間ドックなど、その目的に応じて、少数の項目でかなり的を絞った検査から、多数の項目による広範囲にわたる検査まで様々である。
疾病を患う患者に対して行われる検査では特異性を見つけ出すのが一般的であるが、スクリーニング検査では特異性よりも感度を見るのが一般的である。