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[[国際放射線医学会議]]([[ICR]])の開催などを行っている。
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また、本学会の分科会である[[国際放射線防護委員会]]([[ICRP]])は、諸般の事情により、本学会よりも有名な状況となっている。
また、本学会の分科会である[[国際放射線防護委員会]]([[ICRP]])は諸般の事情により本学会よりも有名な状況となっている。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[北米放射線学会]]などが先進的な学術発表・研究発表が主体なのに対して、国際放射線学会は約2年に一度のペースで発展途上国を中心に開催され、その内容も教育講演を主体としている。国際放射線学会の開催にあたり、[[北米放射線学会]]から数千人規模の講師が招集されるなど、海外での知名度は比較的高いが、日本での認知度は非常に低く、存在すら知らない[[医療従事者]]も存在するほどである。
世界各国の放射線関連学会の集合体であり、たとえば総会は[[北米放射線学会]]などが先進的な学術発表・研究発表が主体なのに対して、国際放射線学会は約2年に一度のペースで発展途上国を中心に開催され、その内容も教育講演を主体としている。国際放射線学会の開催にあたり、主に[[北米放射線学会]]から数千人規模の講師が招集されるなど、海外での知名度は比較的高いが、日本での認知度は非常に低く、存在すら知らない[[医療従事者]]も存在するほどである。


国際放射線学会は「教育」が主体であり、教育講演やワークショップは[[放射線科医]]向けや[[放射線技師]]向け、[[看護師]]向けまで充実している。一方で併設される展示会は比較的こぢんまりとしており、地域密着型のベンチャー企業などが多数出展している。[[北米放射線学会]]のように[[モダリティーメーカー]]主導で商業的にも政治的にも強い意味合いをもつ展示会とは大きく趣旨・様相が異なる内容となっている。
国際放射線学会は「教育」が主体であり、教育講演やワークショップは[[放射線科医]]向けや[[放射線技師]]向け、[[看護師]]向けまで充実している。一方で併設される展示会は比較的こぢんまりとしており、地域密着型のベンチャー企業などが多数出展している。[[北米放射線学会]]のように[[モダリティメーカー]]主導で商業的にも政治的にも強い意味合いをもつ展示会とは大きく趣旨・様相が異なる内容となっている。


== ベクレール賞 ==
== [[ベクレル賞]] ==
[[ファイル:Antoine Beclere Medal.jpg|thumb]]
[[ファイル:Antoine Beclere Medal.jpg|thumb]]
ベクレール賞は、放射線医学<b>教育</b>における世界で最高の賞賜である。類似の賞賜としては[[北米放射線学会]]において放射線医学<b>研究</b>に授与する Summa Cum Lauda / Manga Cum Lauda / Cum Lauda がある。
ベクレル賞は、放射線医学<b>教育</b>における世界で最高の賞賜である。類似の賞賜としては[[北米放射線学会]]において放射線医学<b>研究</b>に授与する Summa Cum Lauda / Manga Cum Lauda / Cum Lauda がある。
 
ベクレール賞は、[[放射線]]の発見者として知られる[[アントワーヌ・アンリ・べクレール]]博士を祖とするベクレール家 ([[アントワーヌ・ベクレール病院]])の厚意で、1994年にフランスのベクレール基金の運用が国際放射線学会に依託されることとなったのを切っ掛けにはじまった。なお[[アントワーヌ・アンリ・べクレール]]博士に由来する言葉としては日本では「[[ベクレル]]」という単位の方が有名である。
 
国際放射線学会では、このベクレール基金をもとに、1996年から国際的に著しいに活躍をした[[放射線科医]]を招待し、ベクレール記念講演 (Beclere Memorial Lecture) の開催とベクレール・メダル (Beclere Medal) の授与を行っている(Beclere賞)。


== 開催地 ==
== 開催地 ==
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* 24回 2006 ケープタウン(南アフリカ)
* 24回 2006 ケープタウン(南アフリカ)
* 25回 2008 マラケッシュ(モロッコ)
* 25回 2008 マラケッシュ(モロッコ)
* 26回 2010 上海(中国)
* 27回 2012 サンパウロ(ブラジル)
* 28回 2014 シャルム・エル・シェイク(エジプト) - 予定


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2014年2月21日 (金) 10:06時点における最新版

国際放射線学会 (International Society of Radiology,ISR)とは、世界でもっとも歴史のある放射線学会である。

国際放射線医学会議ICR)の開催などを行っている。 また、本学会の分科会である国際放射線防護委員会ICRP)は諸般の事情により本学会よりも有名な状況となっている。

概要[編集 | ソースを編集]

世界各国の放射線関連学会の集合体であり、たとえば総会は北米放射線学会などが先進的な学術発表・研究発表が主体なのに対して、国際放射線学会は約2年に一度のペースで発展途上国を中心に開催され、その内容も教育講演を主体としている。国際放射線学会の開催にあたり、主に北米放射線学会から数千人規模の講師が招集されるなど、海外での知名度は比較的高いが、日本での認知度は非常に低く、存在すら知らない医療従事者も存在するほどである。

国際放射線学会は「教育」が主体であり、教育講演やワークショップは放射線科医向けや放射線技師向け、看護師向けまで充実している。一方で併設される展示会は比較的こぢんまりとしており、地域密着型のベンチャー企業などが多数出展している。北米放射線学会のようにモダリティメーカー主導で商業的にも政治的にも強い意味合いをもつ展示会とは大きく趣旨・様相が異なる内容となっている。

ベクレル賞[編集 | ソースを編集]

ベクレル賞は、放射線医学教育における世界で最高の賞賜である。類似の賞賜としては北米放射線学会において放射線医学研究に授与する Summa Cum Lauda / Manga Cum Lauda / Cum Lauda がある。

開催地[編集 | ソースを編集]

  • 1回 1925 ロンドン(イギリス)
  • 2回 1928 ストックホルム(スウェーデン) ICRU,ICRPの創設
  • 3回 1931 パリ(フランス)Beclere博士会長,キューリー夫人出席
  • 4回 1934 チューリッヒ(スイス)
  • 5回 1937 シカゴ(アメリカ合衆国)
  • 6回 1950 ロンドン(イギリス)
  • 7回 1953 コペンハーゲン(デンマーク)国際放射線学会(ISR)を組織
  • 8回 1956 メキシコシティー(メキシコ) 最高の参加者
  • 9回 1959 ミュンヘン(ドイツ)
  • 10回 1962 モントリオール(カナダ) 5ヶ国語同時通訳
  • 11回 1965 ローマ(イタリー) 参加者 7,000人
  • 12回 1969 東京(日本) 参加者 3,000人
  • 13回 1973 マドリッド(スペイン) 参加者 5,000人
  • 14回 1977 リオデジャネイロ(ブラジル)
  • 15回 1981 ブラッセル(ベルギー)
  • 16回 1985 ハワイ(アメリカ合衆国) 参加者 1,500人
  • 17回 1989 パリ(フランス) 参加者 7,000人
  • 18回 1994 シンガポール Beclere Fund 創設
  • 19回 1996 北京(中国) 参加者 5,000人
  • 20回 1998 ニューデリー(インド) 参加者 5,000人
  • 21回 2000 ブエノスアイレス(アルゼンチン) 参加者 4,500人
  • 22回 2002 カンクーン(メキシコ) 急遽開催したため,参加者少ない
  • 23回 2004 モントリオール(カナダ) 参加者 3,500人
  • 24回 2006 ケープタウン(南アフリカ)
  • 25回 2008 マラケッシュ(モロッコ)
  • 26回 2010 上海(中国)
  • 27回 2012 サンパウロ(ブラジル)
  • 28回 2014 シャルム・エル・シェイク(エジプト) - 予定

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]