「放射線診断医」の版間の差分

提供:メディカルウェア
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>PACS
編集の要約なし
imported>PACS
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''放射線診断医'''とは、[[レントゲン写真]]や[[コンピューター断層撮影]]([[CT]])などの[[医用画像]]から[[癌]]などの[[病巣]]を見抜く([[読影]]という)、[[臓器]]別の専門を越えた横断的な知識や経験を有する[[診断]]に特化した専門医。[[医療業界]]では'''読影医'''(どくえいい)と呼ばれることの方が多い。
'''放射線診断医'''とは、[[レントゲン写真]]や[[コンピューター断層撮影]]([[CT]])などの[[医用画像]]から[[癌]]などの[[病巣]]を見抜く([[読影]]という)、[[臓器]]別の専門を越えた横断的な知識や経験を有する[[診断]]に特化した専門医。[[医療業界]]では'''放射線科医'''または'''読影医'''(どくえいい)と呼ばれることの方が多い。


[[日本医学放射線学会]][[日本放射線科専門医会]]、医会による広報活動は行われているものの、[[病院]]施設などにおいて患者と対面す(表に出る)職種ではないこともあり、日本においての認知度は高いとは言えない。
放射線科医は、[[ヨード造影剤]] ([[安定ヨウ素剤]]のひとつ)の[[静脈注射]]なども行う。一般的に[[注射]]は[[看護師]]が行うというイメージがあるが、[[ヨード造影剤]]の[[静脈注射]]については、[[アレルギー反応]]をおこす危険があるため、可能な限り[[医師]]が行うものとなっている。これは法的に明示的に規制はされているものではないが、1951年に出された[[厚生省]]からの通知により「看護師の業務の範囲を超えるもの」とされてきたためである。その後、医師不足が深刻化したことで、2002年1月に[[厚生労働省]]から新たに「診療の補助行為の範疇として取り扱うもの」と再定義を行う通知が出され、[[看護師]]による[[ヨード造影剤]]の[[静脈注射]]が可能となった。ただし今なお多くの[[医療機関]]では医師が行うのが通例となっている。


一方、海外では読影医の[[診断]]に対して絶対的な力を持つのが一般的である。
== 認知度 ==
[[病院]]施設などにおいて患者と対面す(表に出る)職種ではないこともあり、[[日本医学放射線学会]]や[[日本放射線科専門医会]]、医会による広報活動は行われているものの、日本においての認知度は高いとは言えない。
 
一方、欧米では読影医の[[診断]]に対して絶対的な力を持つのが一般的である。
 
その差は保険点数などにも如実に表れている。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[放射線科]]
* [[放射線科]]
* [[読影]]
* [[読影]]

2011年3月22日 (火) 12:41時点における版

放射線診断医とは、レントゲン写真コンピューター断層撮影CT)などの医用画像からなどの病巣を見抜く(読影という)、臓器別の専門を越えた横断的な知識や経験を有する診断に特化した専門医。医療業界では放射線科医または読影医(どくえいい)と呼ばれることの方が多い。

放射線科医は、ヨード造影剤 (安定ヨウ素剤のひとつ)の静脈注射なども行う。一般的に注射看護師が行うというイメージがあるが、ヨード造影剤静脈注射については、アレルギー反応をおこす危険があるため、可能な限り医師が行うものとなっている。これは法的に明示的に規制はされているものではないが、1951年に出された厚生省からの通知により「看護師の業務の範囲を超えるもの」とされてきたためである。その後、医師不足が深刻化したことで、2002年1月に厚生労働省から新たに「診療の補助行為の範疇として取り扱うもの」と再定義を行う通知が出され、看護師によるヨード造影剤静脈注射が可能となった。ただし今なお多くの医療機関では医師が行うのが通例となっている。

認知度

病院施設などにおいて患者と対面す(表に出る)職種ではないこともあり、日本医学放射線学会日本放射線科専門医会、医会による広報活動は行われているものの、日本においての認知度は高いとは言えない。

一方、欧米では読影医の診断に対して絶対的な力を持つのが一般的である。

その差は保険点数などにも如実に表れている。

関連項目