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[[DICOM]]における'''SOP Instance''' (SOPインスタンス)とは、[[DICOM/SOP Class|SOP Class]]の定義にもとづき、生成されたデータのことである。
[[DICOM]]における'''SOP Instance''' (SOPインスタンス)とは、[[DICOM/SOP Class|SOP Class]]の定義にもとづき生成されたデータ([[DICOMファイル]]など)のことである。


== SOP Instance UID ==
== 概要 ==
SOP InstanceはSOP Instance UIDという世界でひとつだけユニークなIDを必ず持つことになっている。が、実際には微妙に被りまくりなのが実体である。
SOPインスタンスとは、[[DICOM/SOP Class|SOP Class]]の定義にもとづき生成された実データのことである。
主に目にするのは[[DICOMファイル]]であるが、DICOMファイルも[[DICOMデータ]]にプリアンプルを付けてファイルとして保存したものに過ぎず、[[DICOM通信]]におけるクエリーや[[DICOMDIR]]などもすべてDICOMデータであり、それらにはユニークなIDが割り振られている。これをSOP Instance UID{{DICOM TAG|0008|0018}}という。


というのも、DICOM規格ではDICOMファイルなどのSOP Instanceを生み出すアプリ製造者は登録申請を行い製造者IDを取得し(日本であれば[[JIRA]]会員になると発行される)、そこから更にアプリ製造者がアプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振り(正確にはアプリ配布ごとに固有のアプリIDを割り振り)、そのIDを元にアプリがユニークなSOP Instance UIDを生成することになっている。
==SOP Instance UID==
SOP InstanceはSOP Instance UIDという世界でひとつだけユニークなID([[DICOM/UID]]も参照)を必ず持つことになっている。が、実際には微妙に被りまくりでユニークではないのが実情である。
 
というのも、DICOM規格ではDICOMファイルなどのSOP Instanceを生み出すアプリ製造者は登録申請を行い製造者IDを取得し(日本であれば[[JIRA]]会員になると発行される)、そこから更にアプリ([[モダリティ]])製造者がアプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振り(正確にはアプリ(モダリティ)配布ごとに固有のIDを割り振り)、そのIDを元にアプリ(モダリティ)がユニークなSOP Instance UIDを生成することになっている。


が、アプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振りふらず、アプリ埋込の固定値のまま、無差別に配布されるフリーソフト、[[オープンソース]]・ソフトウェアなどが無数に存在し、それらで生成されたSOP Instance UIDは当然ながら重複する可能性が少なからずある。
が、アプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振りふらず、アプリ埋込の固定値のまま、無差別に配布されるフリーソフト、[[オープンソース]]・ソフトウェアなどが無数に存在し、それらで生成されたSOP Instance UIDは当然ながら重複する可能性が少なからずある。


本当はフリーソフトであっても無差別にダウンロードさせるのではなく、アプリ製造者が何らかの手段でユニークなIDを割り振らなければダメなんだが、そんなこと無視されまくりなのである。
本当はフリーソフトであっても無差別にダウンロードさせるのではなく、アプリ製造者が配布毎にユニークなIDを割り振らなければダメなんだが、そんなこと無視されまくりなのである。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[DICOM/SOP Class|SOP Class]]
* [[DICOM/SOP Class|SOP Class]]
* [[DICOM/SOP|SOP]]
* [[DICOM/SOP|SOP]]
* [[DICOM/UID|UID]]
* [[日本画像医療システム工業会]]


{{DEFAULTSORT:SOP Instance}}
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[[Category:DICOM用語]]
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2015年6月9日 (火) 10:28時点における最新版

DICOMにおけるSOP Instance (SOPインスタンス)とは、SOP Classの定義にもとづき生成されたデータ(DICOMファイルなど)のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

SOPインスタンスとは、SOP Classの定義にもとづき生成された実データのことである。 主に目にするのはDICOMファイルであるが、DICOMファイルもDICOMデータにプリアンプルを付けてファイルとして保存したものに過ぎず、DICOM通信におけるクエリーやDICOMDIRなどもすべてDICOMデータであり、それらにはユニークなIDが割り振られている。これをSOP Instance UID(0008,0018)という。

SOP Instance UID[編集 | ソースを編集]

SOP InstanceはSOP Instance UIDという世界でひとつだけユニークなID(DICOM/UIDも参照)を必ず持つことになっている。が、実際には微妙に被りまくりでユニークではないのが実情である。

というのも、DICOM規格ではDICOMファイルなどのSOP Instanceを生み出すアプリ製造者は登録申請を行い製造者IDを取得し(日本であればJIRA会員になると発行される)、そこから更にアプリ(モダリティ)製造者がアプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振り(正確にはアプリ(モダリティ)配布ごとに固有のIDを割り振り)、そのIDを元にアプリ(モダリティ)がユニークなSOP Instance UIDを生成することになっている。

が、アプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振りふらず、アプリ埋込の固定値のまま、無差別に配布されるフリーソフト、オープンソース・ソフトウェアなどが無数に存在し、それらで生成されたSOP Instance UIDは当然ながら重複する可能性が少なからずある。

本当はフリーソフトであっても無差別にダウンロードさせるのではなく、アプリ製造者が配布毎にユニークなIDを割り振らなければダメなんだが、そんなこと無視されまくりなのである。

関連項目[編集 | ソースを編集]