「超音波検査」の版間の差分

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超音波は組織の音響インピーダンス(音速x密度)が異なる境界面で吸収または反射する。超音波検査で使われる超音波の周波数は3~10MHzが一般的である。周波数が低いほど到達深度は上昇するが、空間分解能は低くなり、逆に周波数が高いほど到達深度は低くなるが、空間分解能は高くなる。超音波検査で使われる超音波の速度は1400~1800m/秒であるが、生体内では1530m/秒であると見なすことになっている。
超音波は組織の音響インピーダンス(音速x密度)が異なる境界面で吸収または反射する。超音波検査で使われる超音波の周波数は3~10MHzが一般的である。周波数が低いほど到達深度は上昇するが、空間分解能は低くなり、逆に周波数が高いほど到達深度は低くなるが、空間分解能は高くなる。超音波検査で使われる超音波の速度は1400~1800m/秒であるが、生体内では1530m/秒であると見なすことになっている。


超音波検査装置で撮影した[[医用画像]]は[[DICOM規格]]の[[マルチフレーム]]で記録されるのが一般的であるため、幅広い[[モダリティ]]を想定していない[[DICOMビューアー]]では稀に正常に全画像を表示できないこともある。
超音波検査装置で撮影した[[医用画像]]は[[DICOM規格]]の[[マルチフレーム]]形式で記録されるのが一般的であるため、幅広い[[モダリティ]]を想定していない[[DICOMビューアー]]では稀に正常に全画像を表示できないこともある。


基本的に超音波検査装置は[[医師]]から[[看護師]]まで幅広い[[医療従事者]]が使い、ほぼその場で結果が出るため、[[医師]]に限定される行為である「[[診断]]」「超音波診断」ではなく「[[検査]]」「超音波検査」という言葉が使われる。これに伴い検査後の[[レポート]]も幅広い[[医療従事者]](ほぼ[[検査]]の実施者)によって書かれるため、[[所見]]および[[診断]]が記載される[[読影レポート]]ではなく、[[所見]]のみが記載された[[所見レポート]]と呼ばれ、建前上は区別されている。
基本的に超音波検査装置は[[医師]]から[[看護師]]まで幅広い[[医療従事者]]が使い、ほぼその場で結果が出るため、[[医師]]に限定される行為である「[[診断]]」「超音波診断」ではなく「[[検査]]」「超音波検査」という言葉が使われる。これに伴い検査後の[[レポート]]も幅広い[[医療従事者]](ほぼ[[検査]]の実施者)によって書かれるため、[[所見]]および[[診断]]が記載される[[読影レポート]]ではなく、[[所見]]のみが記載された[[所見レポート]]と呼ばれ、建前上は区別されている。

2012年11月12日 (月) 15:28時点における版

超音波検査 (英語:Ultra Sound, DICOM:US)および超音波検査装置とは、生体内に向け超音波を照射し、その反射波(エコー)の遅延時間および強度を画像として表示することで生体内の状態を見る検査方法である。超音波検査はエコーUSなどと呼ばれることも多い。

概要

超音波は組織の音響インピーダンス(音速x密度)が異なる境界面で吸収または反射する。超音波検査で使われる超音波の周波数は3~10MHzが一般的である。周波数が低いほど到達深度は上昇するが、空間分解能は低くなり、逆に周波数が高いほど到達深度は低くなるが、空間分解能は高くなる。超音波検査で使われる超音波の速度は1400~1800m/秒であるが、生体内では1530m/秒であると見なすことになっている。

超音波検査装置で撮影した医用画像DICOM規格マルチフレーム形式で記録されるのが一般的であるため、幅広いモダリティを想定していないDICOMビューアーでは稀に正常に全画像を表示できないこともある。

基本的に超音波検査装置は医師から看護師まで幅広い医療従事者が使い、ほぼその場で結果が出るため、医師に限定される行為である「診断」「超音波診断」ではなく「検査」「超音波検査」という言葉が使われる。これに伴い検査後のレポートも幅広い医療従事者(ほぼ検査の実施者)によって書かれるため、所見および診断が記載される読影レポートではなく、所見のみが記載された所見レポートと呼ばれ、建前上は区別されている。

関連項目

参考文献