「ウィンドウレベル変換」の版間の差分

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'''ウィンドウレベル変換'''(Window Level, リニア変換とも言う)とは、1ピクセルの階調表現が8ビット(一般的に10~16ビット)を越えるデジタル医用画像(≒[[DICOM画像]])から、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを線形的に読影端末(≒パソコン)のディスプレイ(≒[[高精細モニター]])で表示できる階調表現(主に8ビット、高精細モニター向けで10~12ビットというのもある)に丸め込む変換処理のことである。  
'''ウィンドウレベル変換'''(Window Level, リニア変換とも言う)とは、1ピクセルの階調表現が8ビット(一般的に10~16ビット)を越えるデジタル医用画像(≒[[DICOM画像]])から、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを線形的に読影端末(≒パソコン)のディスプレイ(≒[[高精細モニター]])で表示できる階調表現(主に8ビット、高精細モニター向けで10~12ビットというのもある)に丸め込む変換処理のことである。  


ウィンドウレベル変換は、PCではRGB各色8ビット(グレイスケール表示だと256色)が一般的であり、そのままでは[[DICOMビューアー]]において写真フィルムのような高階調のグレースケール画像を表示(表現)できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。  
ウィンドウレベル変換は、PCではRGB各色8ビット(カラー表示なら16777216色だがグレイスケール表示だと256色)が一般的であり、そのままでは[[DICOMビューアー]]において写真フィルムのような高階調のグレースケール画像を表示(表現)できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。  


例えば[[CT]]であれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択することで、その組織のみを表示することができる。
例えば[[CT]]であれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択することで、その組織のみを表示することができる。

2011年8月19日 (金) 23:56時点における版

ウィンドウレベル変換(Window Level, リニア変換とも言う)とは、1ピクセルの階調表現が8ビット(一般的に10~16ビット)を越えるデジタル医用画像(≒DICOM画像)から、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを線形的に読影端末(≒パソコン)のディスプレイ(≒高精細モニター)で表示できる階調表現(主に8ビット、高精細モニター向けで10~12ビットというのもある)に丸め込む変換処理のことである。

ウィンドウレベル変換は、PCではRGB各色8ビット(カラー表示なら16777216色だがグレイスケール表示だと256色)が一般的であり、そのままではDICOMビューアーにおいて写真フィルムのような高階調のグレースケール画像を表示(表現)できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。

例えばCTであれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択することで、その組織のみを表示することができる。

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