アナムネ
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アナムネとは、初診患者に対して実際の診察前にとる問診のこと。
アナムネの語源はドイツ語のAnamnese (アナムネーズ,英語発音だとアナムネーゼ)であり、直訳すると既往歴のことであるが、日本の医療現場では既往歴よりも広範囲な問診の総称として用いられている。日本で言うアナムネは、患者の主訴や症状、経過に始まり、患者の病歴(既往歴)や家族の病歴(家族歴)、飲酒・喫煙などの嗜好、小児科では予防接種歴、女性に対しては妊娠分娩歴など、その質問は多岐にわたる。
方法[編集 | ソースを編集]
問診が医師と看護師とで複数回行われるような無駄なことを避けるよう、問診表を整備するなどの努力をすべし。何度も同じこと聞くと、患者の心理的に、その医療機関の信頼度が疑われる危険性がある。
小児患者[編集 | ソースを編集]
小児患者の場合は、簡単な会話が可能な年齢(一般的には2歳半~)であれば、親ではなく、必ず本人から直接聞き取ることを正とする。
思春期患者[編集 | ソースを編集]
思春期患者の場合は、多感な時期であり、悩みを他人に伝えることを苦痛とする。 身体的な問題だけではなく、家庭や友人関係などの心理的な影響による事も多く、刺激の少ない点から徐々に聞き出しつつ、信頼関係を築く必要がある。
成人患者[編集 | ソースを編集]
成人であれば、とくに問題なく本人からの聞き取りが可能である。
高齢患者[編集 | ソースを編集]
日常生活動作(Activities of Daily Living, ADL)と呼ばれる、食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作が、どの程度自立して行えるかの評価を行う必要がある。