陰圧室

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陰圧室とは、室内の空気が外部に流出しないよう、その部屋に直結する廊下や前室などよりも気圧を低くしてある部屋のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

陰圧室は、室内の空気が外部に流出しないよう、その部屋に直結する廊下や前室などより気圧を低くしてあり、扉を開けても部屋から空気が漏れださない。これにより空気感染などを伴う疾病の感染拡大を防ぐというものである。

陰圧室は主に結核SARS水痘麻疹などの感染力の非常に強い疾病治療室として使われる。また、エボラ出血熱などのバイオセーフティレベル4が疑われる患者隔離にも利用される。

手術室を陰圧にし感染拡大を防ぎ、さらに室内の気流をコントロールすることで患者医療従事者の間に空気の壁を作り、患者から医療従事者への感染を防ぐなどしたものを陰圧手術室という。

逆に患者からの感染拡大ではなく、免疫の低下などで弱っている患者への感染を防ぐ目的で部屋の気圧を上げ、外部からの病原体の侵入を防いでいる部屋は陽圧室陽圧手術室と呼ばれる。ここ最近のそこそこの医療機関の普通の手術室はほぼ陽圧手術室である。

設計の基準と構造[編集 | ソースを編集]


実際[編集 | ソースを編集]

実際のところ陰圧室を設置している病院は一握りである。 国立病院でも一握りである。

まず、陰圧室は使用していない時も常に無菌に近い状態を保っていなければならず、滅菌作業や換気設備など非常に運用コストが高い。たとえば換気ひとつとっても病原体が絶対に外部に漏れないよう滅菌酵素が付いたHEPAフィルター紫外線殺菌ランプなどを多重に設置する構造であり、某プラズマクラスターなどの空気清浄機とはレベルが違う。患者が陰圧室に入院していれば陰圧室加算と個室加算で計500点ほど得られるが(平成24年診療報酬点数表による)、そんなレベルではないほど運用コストがかかる。

また、日本には高いバイオセーフティレベルに対応した医療機関は数えるほどしかない。これは隔離されるほどの重篤患者が運び込まれ、そこからバイオハザードが発生することを恐れた近隣住民の反対などが強いためである。いわゆるNIMBYである。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]