注腸造影検査

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注腸造影検査(Barium enema、アインラーフとも言う)とは、消化管造検査のひとつで、肛門から硫酸バリウム(X線造影剤のひとつ)を注入しつつ、大腸X線透視撮影を行い、大腸疾患の有無を確認する検査方法のことである。

概要

大腸粘膜の細かな病変を確認できるため、大腸疾患の早期発見・早期治療に効果がある。

注腸造影検査は、肛門にゼリー状の麻酔をぬり、チューブを挿入しそこからX線造影剤を注入しつつ、体を回転させてシャッフル、大腸が良く見えたところでX線透視撮影によりバリウムの流れを観察する。より強調した画像を得たい場合には硫酸バリウムに加え、空気を入れて腸を膨らます。これを二重造影法という。また、検査が終わった後、トイレでX線造影剤を排出し、さらにその腸が空になった状態をX線一般撮影することもある。苦しくなったら深く深呼吸するとよい。

注腸造影検査前には、腸を徹底的に清掃する必要があるため、食事を控えるどころか、透明な液状の流動食を食事として与えられることや、下剤を飲まされることもある。

検査時間

検査時間は概ね10~30分程度である。

その他

イレウスなどの腸管に問題があり排出等が困難な患者や、腹腔内に穿孔している患者には、硫酸バリウム禁忌であり、代わりにヨード系のX線造影剤であるガストログラフィンを使うことがある。この検査方法は「ガストロ注腸検査」などと呼ばれる。

ガストログラフィンではバリウムほど詳細な情報は得られないが、おおまかな狭窄や全体の形状はわかるので、クローン病潰瘍性大腸炎であればある程度の予測できる。

関連項目