X線透視撮影

提供:メディカルウェア
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X線透視撮影(Fluoroscopy)とは、X線を用いて、リアルタイムに観察部位を映し出す装置および検査方法。リアルタイム動画をテレビみたいなモニタで見るので医療現場ではX線テレビや単純にテレビ透視など様々な言われ方をしている。モダリティメーカーの人間はDigital Radiography、略してDRと言うことが多い。たぶんCRと区別するためだと思うが「CRもデジタルだろ」というツッコミは禁止である。一方でDICOMのモダリティコードは「DX」である。

X線一般撮影が普通のカメラだとすれば、X線透視撮影はビデオカメラに相当する。静止画か動画かの違いであり基本的な構造はほぼ一緒である。このためX線透視撮影装置を用いてX線一般撮影も行えたりする。ただし装置の値段には大きな差がある。空港の手荷物検査の機械みたいなものと思って間違いない。

古いX線透視撮影装置は普通のビデオデッキ(VHSデッキ)で検査を記録、最近のX線透視撮影装置だとDICOMマルチフレーム画像として記録できるようになっている。

X線透視撮影はリアルタイム動画なので、患部を観察をしながら向きを変えたり、圧迫したりして、最も見やすい状態にして撮影することができる。

(注腸造影検査)の観察をはじめ(主用途はほぼこれ)、カテーテル挿入時にカテーテルがどこまで進んでいるかの状態確認、表面からは見えない細かい患部の処置時などに使われる。

また最近でもないが最近の機種ではX線造影剤の使用前と使用後の差分で血管だけを映し出すX線血管撮影なども行える(DSA,Digital Subtraction Angiography)。X線透視撮影とX線血管撮影はほぼ機械の性能の違いであり構造的には似たようなものだが、それぞれ区別するのが一般的である。モダリティメーカーのカタログによっては分かれないこともあるが。DICOMのモダリティコードもX線血管撮影XAと別枠だし。

関連項目

参考文献