ページ「DICOMタグ/0018/0015」と「DICOM/Value Multiplicity」の間の差分

提供:メディカルウェア
(ページ間の差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
 
(ページの作成:「'''DICOM/Value Multiplicity'''(略称:VM)とは、データ(DICOMタグの値)が単一か配列かなどを表す情報である。 ==概要== DICOMのデー...」)
 
1行目: 1行目:
{{DICOM Element
'''DICOM/Value Multiplicity'''(略称:VM)とは、データ(DICOMタグの値)が単一か配列かなどを表す情報である。
| GROUP      = 0018
| ELEMENT    = 0015
| 英語名称  = Body Part Examined
| 日本語名称 = 検査部位
| VR        = CS
| VM        = 1
| 備考      =
}}
DICOMタグの{{DICOM TAG|0018|0015}}とは、検査部位コードを格納したタグである。


== 概要 ==
==概要==
検査部位コードを示すタグである。
DICOMのデータの中に半角バックスラッシュが含まれる場合は区切り文字として扱われ値をそこで分割して利用する。そのためVMが1以外のDICOMタグではバックスラッシュは使ってはいけない文字となっている。逆にVMが1のDICOMタグではバックスラッシュが使え、たとえば[[DICOMDIR]]に含まれる[[DICOMファイル]]のパス名などにはよく含まれている。


このタグに入る値は「ABDOMEN」「BRAIN」「CHEST」などの一見すると英単語っぽい「検査部位コード」であり、そのコードは細かく規定されている。建前上はその他の自由文字列も入ることになっているが、規定の値以外を受け入れない製品も多いので注意する必要がある。
==VMの例==
* 1 = 単一データ
* 1-3 = 最大3個の配列
* 1-n = 単一または配列
* 2-n = 2以上の配列


また、自由文字を入れるにしても[[VR]]が[[CS]]であるため格納できるデータサイズが最大16バイトであり詳細部位を入れにくいという問題も抱えている。
==関連項目==


上記の問題を回避する目的で実際の検査部位は何でも自由に入れられるStudy Description {{DICOM TAG|0008|1030}}などの別のタグに格納されている事例が多い。
==参考文献==
 
{{reflist}}
== 検査部位コード ==
{| class="wikitable"
|+
! 検査部位コード !! 概要
|-
| SKULL || 頭蓋骨
|-
| CSPINE || 頸椎、頚椎、cervical spineの略
|-
| TSPINE || 胸椎、thoracic spineの略
|-
| LSPINE || 腰椎、腰部脊椎、lumbar spineの略
|-
| SSPINE || 仙骨、sacrum spineの略
|-
| COCCYX || 尾骶骨
|-
| CHEST || 胸部
|-
| CLAVICLE || 鎖骨
|-
| BREAST || 乳房
|-
| ABDOMEN || 腹部
|-
| PELVIS || 骨盤
|-
| HIP || 腰
|-
| SHOULDER || 肩
|-
| ELBOW || ひじ
|-
| KNEE || ひざ
|-
| ANKLE || 足首
|-
| HAND || 手
|-
| FOOT || 足部
|-
| EXTREMITY || 四肢
|-
| HEAD || 頭部
|-
| HEART || 心臓
|-
| NECK || 首
|-
| LEG || 脚部
|-
| ARM || 腕
|-
| JAW || あご
|}
 
== 関連項目 ==
* Study Description {{DICOM TAG|0008|1030}}
* Anatomic Region Sequence {{DICOM TAG|0008|2218}}


{{medical-stub}}
{{medical-stub}}

2015年4月3日 (金) 12:36時点における版

DICOM/Value Multiplicity(略称:VM)とは、データ(DICOMタグの値)が単一か配列かなどを表す情報である。

概要

DICOMのデータの中に半角バックスラッシュが含まれる場合は区切り文字として扱われ値をそこで分割して利用する。そのためVMが1以外のDICOMタグではバックスラッシュは使ってはいけない文字となっている。逆にVMが1のDICOMタグではバックスラッシュが使え、たとえばDICOMDIRに含まれるDICOMファイルのパス名などにはよく含まれている。

VMの例

  • 1 = 単一データ
  • 1-3 = 最大3個の配列
  • 1-n = 単一または配列
  • 2-n = 2以上の配列

関連項目

参考文献