DICOM/Transfer Syntax/MPEG-4 AVC/H.264

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DICOMにおけるTransfer SyntaxMPEG-4 AVC/H.264とは、MPEG4を用いた動画オブジェクトの定義である。

注意[編集 | ソースを編集]

現在この仕様は最終サプリメント段階(いわゆるパブリックベータ版)となっており、先進的なDICOM実装については試験への参加が推奨される。 ただし将来的に細部が変更される可能性がある点に注意すること[1]

概要[編集 | ソースを編集]

大雑把に言えば「このDICOMデータの内部にはMPEG4の動画データが格納されているよ」という意味である。 MPEG4はDICOM 2011において採択され追加された。 2013年現在でこの仕様をサポートしているDICOMビューアは見た事がない。

なお、MPEG4のすべての仕様がDICOMでサポートされたわけではなく、MPEG-4 AVC/H.264 High Profile Level 4.1に限定される。 無駄に長い名称の割に意味の伝わらない規格名だが、簡単に言うと家庭用テレビでいう「フルHD」の一番下位の規格のことである(1080iと720p)。下位と言うと聞こえが悪いが、この上は1080p(Level 4.2)や4K(Level 5.1)などになるので一般的なフルHDテレビで再生するぶんには特に問題はない。Level 4.1は日本のBSデジタル(衛星放送)にも採用されているものである。

参考までに以下にMPEG-4 AVC/H.264 High Profile Level 4.1の定義を示す。ちなみに家庭用のテレビやレコーダーでは1080i/30Hzか720p/60Hzが一般的なので、多くはこの2つの信号をメインで開発している製品が多く、その他の信号・周波数だと正常に表示されないこともある。

縦ピクセル数 横ピクセル数 フレームレート ビデオタイプ プログレッシブまたはインターレス
1080 1920 25 25 Hz HD インターレス
1080 1920 29.97 30 Hz HD インターレス
1080 1920 24 24 Hz HD プログレッシブ
1080 1920 23.976 24 Hz HD プログレッシブ
720 1280 50 50 Hz HD プログレッシブ
720 1280 59.94 60 Hz HD プログレッシブ
720 1280 24 24 Hz HD プログレッシブ
720 1280 23.976 24 Hz HD プログレッシブ

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]