DICOM/SOP Instance

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DICOMにおけるSOP Instance (SOPインスタンス)とは、SOP Classの定義にもとづき生成されたデータ(DICOMファイルなど)のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

SOPインスタンスとは、SOP Classの定義にもとづき生成された実データのことである。 主に目にするのはDICOMファイルであるが、DICOMファイルもDICOMデータにプリアンプルを付けてファイルとして保存したものに過ぎず、DICOM通信におけるクエリーやDICOMDIRなどもすべてDICOMデータであり、それらにはユニークなIDが割り振られている。これをSOP Instance UID(0008,0018)という。

SOP Instance UID[編集 | ソースを編集]

SOP InstanceはSOP Instance UIDという世界でひとつだけユニークなID(DICOM/UIDも参照)を必ず持つことになっている。が、実際には微妙に被りまくりでユニークではないのが実情である。

というのも、DICOM規格ではDICOMファイルなどのSOP Instanceを生み出すアプリ製造者は登録申請を行い製造者IDを取得し(日本であればJIRA会員になると発行される)、そこから更にアプリ(モダリティ)製造者がアプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振り(正確にはアプリ(モダリティ)配布ごとに固有のIDを割り振り)、そのIDを元にアプリ(モダリティ)がユニークなSOP Instance UIDを生成することになっている。

が、アプリ利用者ごとにユニークなIDを割り振りふらず、アプリ埋込の固定値のまま、無差別に配布されるフリーソフト、オープンソース・ソフトウェアなどが無数に存在し、それらで生成されたSOP Instance UIDは当然ながら重複する可能性が少なからずある。

本当はフリーソフトであっても無差別にダウンロードさせるのではなく、アプリ製造者が配布毎にユニークなIDを割り振らなければダメなんだが、そんなこと無視されまくりなのである。

関連項目[編集 | ソースを編集]