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[[DICOM]]における'''Association''' (アソシエーション)とは、サーバー([[DICOM/SCP|SCP]])とクライアント([[DICOM/SCU|SCU]])間の通信セッションのことである。
[[DICOM]]における'''Association''' (アソシエーション)とは、[[DICOM通信]]におけるサーバー([[DICOM/SCP|SCP]])とクライアント([[DICOM/SCU|SCU]])間の通信セッションのことである。


[[DICOM/AE|AE]]間のアソシエーションの確立は[[DICOM/AE Title|AE Title]]を用いて行う。初期のDICOM規格ではTCP/IPに加え、RS-232Cなどを用いた2点間接続などの規定があったため、そもそも2点間通信にはIPアドレスなどという概念がないため、IPアドレスに代わる識別子として[[DICOM/AE Title|AE Title]]という概念が導入されている。
== 概要 ==
なお、アソシエーションが確立した状態とは、[[DICOM/AE|AE]]間のネットワーク接続だけでなく認証まで完了した状態をいう。
[[DICOM/AE|AE]]間のアソシエーションの確立は[[DICOM/AE Title|AE Title]]を用いて行う。初期のDICOM規格ではTCP/IPに加え、RS-232Cなどを用いた2点間接続などの規定があったため、そもそも2点間通信にはIPアドレスなどという概念がなく、IPアドレスに代わる識別子として[[DICOM/AE Title|AE Title]]という概念が導入されている。
なお、アソシエーションが確立した状態とは、[[DICOM/AE|AE]]間のネットワーク接続だけでなく、ノード間の認証まで完了した状態をいう。


びっくりすることに[[DICOM]]のAssociationの定義には接続タイムアウトの定義がない。
== タイムアウト ==
一般的には[[DICOM/Conformance Statements|DICOM適合性宣言書]]で各自勝手に定義しているのが一般的であるが、希に何も書いてないこともある。その場合は延々と応答を待たなければならない。冗談かと思うかもしれないが古いDICOMサーバーなど(とくに昔のカラオケボックスばりのMOやCD-R、DVD-Rといったメディアを用いたディスクチェンジャーを用いている物)では、忘れた頃に応答してくるようなシステムもあるので強ち間違いではない。なので普通のWebサーバーの感覚で数十秒くらい応答がないからと言って接続を切ってはいけない。
びっくりすることに[[DICOM]]のAssociationの定義には通信タイムアウトの定義がない。
このため[[DICOM/Conformance Statements|DICOM適合性宣言書]]で各自勝手に定義しているのが一般的であるが、希に何も書いてないこともある。その場合は延々と応答を待たなければならない。
 
冗談かと思うかもしれないが古いDICOMサーバーなど(とくに昔のカラオケボックスばりのMOやCD-R、DVD-Rといったメディアを用いたディスクチェンジャーを用いている物)では、「[[DICOMサーバー]]に[[リトリーブ]]を実行し昼ごはんに出かけ戻ってくる頃に応答がある」というくらい忘れた頃に応答してくるようなシステムもあるので、あながち間違いではない。
 
上記の例はいまでは珍しいものであり半分冗談ではあるが、今でも応答までに数分を要する[[DICOMサーバー]]も少なからず見受けられるため、少なくとも普通のWebサーバーの感覚で数十秒くらい応答がないからと言って強制的に接続を切ってはいけない。
 
== 関連項目 ==
* [[DICOM/PDU|PDU]]
* [[DICOM規格]]
 
== 参考文献 ==
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2012年11月12日 (月) 15:50時点における最新版

DICOMにおけるAssociation (アソシエーション)とは、DICOM通信におけるサーバー(SCP)とクライアント(SCU)間の通信セッションのことである。

概要[編集 | ソースを編集]

AE間のアソシエーションの確立はAE Titleを用いて行う。初期のDICOM規格ではTCP/IPに加え、RS-232Cなどを用いた2点間接続などの規定があったため、そもそも2点間通信にはIPアドレスなどという概念がなく、IPアドレスに代わる識別子としてAE Titleという概念が導入されている。 なお、アソシエーションが確立した状態とは、AE間のネットワーク接続だけでなく、ノード間の認証まで完了した状態をいう。

タイムアウト[編集 | ソースを編集]

びっくりすることにDICOMのAssociationの定義には通信タイムアウトの定義がない。 このためDICOM適合性宣言書で各自勝手に定義しているのが一般的であるが、希に何も書いてないこともある。その場合は延々と応答を待たなければならない。

冗談かと思うかもしれないが古いDICOMサーバーなど(とくに昔のカラオケボックスばりのMOやCD-R、DVD-Rといったメディアを用いたディスクチェンジャーを用いている物)では、「DICOMサーバーリトリーブを実行し昼ごはんに出かけ戻ってくる頃に応答がある」というくらい忘れた頃に応答してくるようなシステムもあるので、あながち間違いではない。

上記の例はいまでは珍しいものであり半分冗談ではあるが、今でも応答までに数分を要するDICOMサーバーも少なからず見受けられるため、少なくとも普通のWebサーバーの感覚で数十秒くらい応答がないからと言って強制的に接続を切ってはいけない。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]