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[[ファイル:OsiriX Newton Graphics Custom Version.jpg|276px|right|thumb|フリーソフトDICOMビューアの代表格[[OsiriX]]]]
'''モダリティ''' ('''Modality''')とは、[[CT]]などに代表される医療検査機器の単位である。
'''DICOMビューアー''' (DICOM Viewer)とは、[[DICOM]]規格に準拠した[[医用画像]]を見ることに特化した画像ビューアソフトのことである。


== 近年の状況 ==
== DICOMでの定義 ==
DICOMビューアと一言で言っても、LANなどのオンラインを利用し[[DICOMサーバー]]や[[RIS]]と連動して動作する[[チーム医療]]を想定したシステム化された大規模なものから、CDやDVDなどにDICOMビューアと[[DICOMファイル]]をセットで書き込み、オフラインでの利用を想定した(主に紹介状に添付するのを目的とした)小規模なものまで様々な種類が存在する。
[[DICOM]]規格ではモダリティ名をアルファベット2文字で表現する。現在では、医療機器の開発現場のみではなく、医療現場においても、このアルファベット2文字で呼ばれるのが一般的となっている。


近年では、医用画像サーバーは他社との連携のために[[DICOM]]規格による入出力をサポートするものの、そのサーバーを利用する医用画像ビューアは[[DICOM]]規格を用いず、独自規格を採用するものが増加傾向にある。この傾向は特にシビアな応答性能が要求される大規模なシステムほど強い。[[DICOM]]規格の複雑さと無駄な処理の多さによるシステムへの負荷や、[[DICOM]]のみではサポートできない機能性によるところが大きい。
{|border="1" cellpadding="1" cellspacing="0"
|-
!モダリティ
!概要
|-
|BI
|Modality of type Biomagnetic Imaging
|-
|CD
|Modality of type Color Flow Doppler-Retired 2008
|-
|[[CR]]
|[[コンピュータX線撮影装置]]
|-
|[[CT]]
|[[コンピュータ断層撮影装置]]
|-
|DD
|Modality of type Duplex Doppler-Retired 2008
|-
|DG
|Modality of type Diaphanography
|-
|DX
|Modality of type Digital Radiography
|-
|EC
|Modality of type Echo cardiography - Retired
|-
|EM
|Modality of type Electron Microscope
|-
|[[ES]]
|[[内視鏡]]
|-
|GM
|Modality of type General Microscopy
|-
|LS
|Modality of type Laser Surface Scan
|-
|MA
|Modality of type Magnetic Resonance Angiography - Retired
|-
|[[MG]]
|[[マンモグラフィー]]
|-
|[[MR]]
|[[核磁気共鳴装置]]、世間一般には[[MRI]]という名称の方が浸透している。
|-
|MS
|Modality of type Magnetic Resonance Spectroscopy - Retired
|-
|NM
|Modality of type Nuclear Medicine
|-
|[[OT]]
|その他、Otherの略称
|-
|[[PT]]
|[[ポジトロン断層撮影装置]] ([[Positron Emission Tomography]]、[[PET]])
|-
|RF
|Modality of type Radio Fluoroscopy
|-
|RG
|Modality of type Radiographic Imaging (conventional film screen)
|-
|RT
|Modality of type Radiation Therapy
|-
|[[SC]]
|[[セカンダリ・キャプチャ]]
|-
|SM
|Modality of type Slide Microscopy
|-
|ST
|Modality of type Single-Photon Emission Computed Tomography - Retired 2008
|-
|[[TG]]
|[[サーモグラフィー]]
|-
|[[US]]
|[[超音波検査装置]]
|-
|[[VL]]
|[[光線治療器]]
|-
|[[XA]]
|[[X線血管撮影装置]]
|-
|[[XC]]
|一般的なデジカメ
|}


稀に小規模な[[PACS]]製品で、「うちの[[PACS]]も独自規格使っており高性能です!なお付属の[[DICOMサーバー]]はDICOM通信の受信しかできません(C-STORE SCPしかサポートしません)」というなシステムもあるが、これは前述の応答性能云々ではなく、単純に技術力がないだけなので、華麗に避けるのが賢明である。
== ウィンドウニング ==
医用画像は、PCで一般的なRGB各色8ビットではなく、グレースケール(モノクローム)10~16ビットとなっており、そのままでは液晶ディスプレイなどで表示できないため、ウインドニング(Windowing)と呼ばれる変換処理を行えるようになっている。
=== ウィンドウレベル変換 ===
ウィンドウレベル変換(リニア変換)とは、10~16ビットうち、中心点(Window Center)と、抽出幅(Window Width)を決め、その範囲内のピクセルデータを線形的に8ビットに丸め込む変換処理のことである。
ウィンドウレベル変換は、PCでは写真フィルムと違い高階調のグレースケール画像をそのまま表示できないという欠点から生まれた技法だが、思わぬ副作用として中心点(Window Center)と抽出幅(Window Width)を変えることで「見たい部分のみを抽出できる」という画期的な利点を生み出した。
例えば[[CT]]であれば、DICOM画像の各ピクセルの値(CT値)は、水分を0、空気を-1000、緻密骨を+1000という具合になっているので、見たい組織に近い値を選択することで、その組織のみを表示することができる。
詳細は別項「[[ウィンドウレベル変換]]」を参照のこと。
=== その他の変換法 ===
各メーカー独自にガンマカーブなどの曲線的な変換を行う機能などをを搭載している場合がある。
たとえば[[富士フィルム]]の製品は10ビットなのに他社の12ビット製品並みに綺麗に補正する秘密の変換機能が付いている。
ただし、そういう秘密の変換機能を持ったDICOMビューアを導入してしまうと、後々他社のDICOMビューアや[[PACS]]に乗り換えた際に、当然秘密の変換は行われないので、過去データがクソ汚く写ったりし、移行不能に陥り、最初は安かったのにシステム更新の際にメーカーに足元見られてボッタくられる可能性があるので要注意。
[[フィリップス]]が売っていた[[iSite]]みたいに変換方法を公開している場合もある(ようするに特許ライセンス販売)。
== 再構成 ==
再構成とは、複数枚の画像データから、新たな画像データを生成することである。
たとえばCTで撮影した1000枚の2D画像(ピクセル)を積み上げ、ペラペラな紙もアホみたいに重ねれば厚みがでるという力技で3D画像にしてしまう[[MPR]]や[[ボリューム・レンダリング]]などという手法がある。
ほかにも再構成方法は色々ある。
<!--
== その他 ==
* [[2D]] - 基本
** [[MIP]]
* [[3D]]
** [[MPR]]
** [[サーフェイスレンダリング]]
** [[ボリュームレンダリング]]
* [[4D]] - ボリュームレンダリングの動画
* [[5D]] - ボリュームレンダリングの動画に[[フュージョン]]
-->
== 主なDICOMビューアー ==
* [[OsiriX]] - Mac用のオープンソースで開発が行われているDIOCMビューアー
だれか商用製品も書いて
== 関連項目 ==
* [[PACS]]
* [[高精細モニター]]
* [[DICOMサーバー]]
{{DEFAULTSORT:DICOMびゆうああ}}
[[Category:DICOM]]
{{Medical-stub}}
{{Medical-stub}}

2011年2月28日 (月) 22:40時点における版

モダリティ (Modality)とは、CTなどに代表される医療検査機器の単位である。

DICOMでの定義

DICOM規格ではモダリティ名をアルファベット2文字で表現する。現在では、医療機器の開発現場のみではなく、医療現場においても、このアルファベット2文字で呼ばれるのが一般的となっている。

モダリティ 概要
BI Modality of type Biomagnetic Imaging
CD Modality of type Color Flow Doppler-Retired 2008
CR コンピュータX線撮影装置
CT コンピュータ断層撮影装置
DD Modality of type Duplex Doppler-Retired 2008
DG Modality of type Diaphanography
DX Modality of type Digital Radiography
EC Modality of type Echo cardiography - Retired
EM Modality of type Electron Microscope
ES 内視鏡
GM Modality of type General Microscopy
LS Modality of type Laser Surface Scan
MA Modality of type Magnetic Resonance Angiography - Retired
MG マンモグラフィー
MR 核磁気共鳴装置、世間一般にはMRIという名称の方が浸透している。
MS Modality of type Magnetic Resonance Spectroscopy - Retired
NM Modality of type Nuclear Medicine
OT その他、Otherの略称
PT ポジトロン断層撮影装置 (Positron Emission TomographyPET)
RF Modality of type Radio Fluoroscopy
RG Modality of type Radiographic Imaging (conventional film screen)
RT Modality of type Radiation Therapy
SC セカンダリ・キャプチャ
SM Modality of type Slide Microscopy
ST Modality of type Single-Photon Emission Computed Tomography - Retired 2008
TG サーモグラフィー
US 超音波検査装置
VL 光線治療器
XA X線血管撮影装置
XC 一般的なデジカメ