訪問診療
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訪問診療(ほうもんしんりょう)とは、在宅医療の一種で、主に通院が困難であったり、自宅療養を希望したりする患者に対して、主治医が計画を立て、患者の自宅などを定期的に訪問し、診療を行うことである。
急な発熱や腹痛、発作などの突発的な事象が発生した際に医師が駆けつける「往診」とは違うものであるとされ、在宅医療に関する診療報酬(保険点数)も訪問診療と往診では明確に区別されている。
訪問先の違いによる細分類[編集 | ソースを編集]
訪問診療は訪問先により、さらに以下の3つに分類される。
- 一般在宅
- 患者の自宅
- 社会福祉施設
- 障害者施設
- 施設系在宅
- 経費老人ホーム(B型)
- 在宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
- 指定認知症対応型生活介護事業所(グループホーム)
- 指定小規模多機能型居宅介護事業所
- 高齢者専用賃貸住宅
- 高齢者向け有料賃貸住宅
- 特定施設
- 特別養護老人ホーム
- 養護老人ホーム
- 経費老人ホーム(A型)
- ケアハウス
- 介護付有料老人ホーム(介護専用型)
- 介護付有料老人ホーム(混合型)
- 指定短期入所生活介護事業所(老人短期入所施設)
- 高齢者専用賃貸住宅(適合高齢者専用賃貸住宅)
一般在宅、施設系在宅、特定施設の順に保険点数が多い(料金が高い)。これは訪問先の施設に介護福祉士や看護師などの助手となるスタッフがいるかどうかという基準によるところが大きい。たとえば助手となるスタッフがいない施設の場合には、医師に加え、助手となる看護師などのスタッフが同行する必要のある場合も多く、そうなると必然的に人件費が増加するため保険点数にも差が付けられている。
なお、これらの施設であれば絶対的に上記3分類に当てはまるというわけではなく、施設の種類ごとに在宅医療と認めるかどうかの様々な例外事項が規定されている。たとえば特別養護老人ホームの入所者の場合は末期ガンの患者に限られるなどがそれにあたり、規定は定期的に見直されている流動的な事項であるといえる。