「虫垂炎」の版間の差分

提供:メディカルウェア
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>Ykos
(ページの作成:「虫垂炎(ちゅうすいえん、appendicitis、アッペ)は、固まった便(糞石)やその他の原因により、虫垂が閉塞、細菌感染を起こし...」)
 
編集の要約なし
 
(2人の利用者による、間の2版が非表示)
1行目: 1行目:
虫垂炎(ちゅうすいえん、appendicitis、アッペ)は、固まった便(糞石)やその他の原因により、虫垂が閉塞、細菌感染を起こし炎症している状態を指す。
'''虫垂炎'''(ちゅうすいえん、英:appendicitis、業界用語:アッペ)は、何らかの原因により、[[虫垂]]が閉塞(詰まり)、2次的に[[細菌感染]]を起こし[[炎症]]している状態のことである。
 
つまる原因としては、固まった便(糞石)や[[リンパ濾胞]]([[リンパ小胞]]ともいわれる)の増殖などが多い。
 
その昔、虫垂炎は'''盲腸炎'''(もうちょうえん)と呼ばれていた時期がある。これは[[診断]]の遅れから、開腹手術をした時には既に[[虫垂]]が化膿や壊死を起こして[[盲腸]]に張り付いて、あたかも[[盲腸]]の[[疾患]]のように見える事があったためである。
 
== 治療法 ==
「標準治療」は診療活動をする専門医により行われている一般標準的な治療法の解説であり、厚生労働省や学会で作成した「ガイドライン」そのものではない。
 
=== 標準治療 ===
[[炎症]]の程度が軽い場合は、まず[[抗生物質]]を投与して様子をみる。それでも症状が悪化するようであれば、[[手術]]を考慮する。
初診時に症状がひどい場合は緊急手術となるが、この判断はなかなか困難。
 
通常手術は[[腰椎麻酔]]([[小児]]の場合は[[全身麻酔]]の場合もある)で、[[診断]]の項で述べたマックバーニーの圧痛点を目安に数cm斜めに切開をいれ、虫垂を切除する。炎症が強いと傷が大きくなることもある。最近、[[腹腔鏡]](ふくくうきょう)を用いた[[手術]]が各分野で大流行しており、虫垂炎の手術でも行われている。
 
その昔、他の病気で腹部の手術をする際に、ついでに虫垂も一緒に切除していた。しかし虫垂には[[リンパ濾胞]](ろほう)が発達しており、最近はで[[虫垂]]は何か[[免疫]]に関する働きをしているのではないかと言われるようになり、とりあえず残すのが一般的になってきている。
 
=== 緊急 ===
自覚症状で虫垂炎を疑う時は、「何も食べないで」消化器外科医のいる[[医療機関]]を受診すること。
「何も食べないで」というのは、緊急手術しなければならない可能性があるため、胃内容物があると[[麻酔]]をかけにくいからである。
 
== 関連項目 ==
* [[盲腸]]
 
{{medical-stub}}
 
 
{{DEFAULTSORT:ちゆうすいえん}}
[[Category:消化器]]

2011年8月30日 (火) 10:46時点における最新版

虫垂炎(ちゅうすいえん、英:appendicitis、業界用語:アッペ)は、何らかの原因により、虫垂が閉塞(詰まり)、2次的に細菌感染を起こし炎症している状態のことである。

つまる原因としては、固まった便(糞石)やリンパ濾胞リンパ小胞ともいわれる)の増殖などが多い。

その昔、虫垂炎は盲腸炎(もうちょうえん)と呼ばれていた時期がある。これは診断の遅れから、開腹手術をした時には既に虫垂が化膿や壊死を起こして盲腸に張り付いて、あたかも盲腸疾患のように見える事があったためである。

治療法[編集 | ソースを編集]

「標準治療」は診療活動をする専門医により行われている一般標準的な治療法の解説であり、厚生労働省や学会で作成した「ガイドライン」そのものではない。

標準治療[編集 | ソースを編集]

炎症の程度が軽い場合は、まず抗生物質を投与して様子をみる。それでも症状が悪化するようであれば、手術を考慮する。 初診時に症状がひどい場合は緊急手術となるが、この判断はなかなか困難。

通常手術は腰椎麻酔小児の場合は全身麻酔の場合もある)で、診断の項で述べたマックバーニーの圧痛点を目安に数cm斜めに切開をいれ、虫垂を切除する。炎症が強いと傷が大きくなることもある。最近、腹腔鏡(ふくくうきょう)を用いた手術が各分野で大流行しており、虫垂炎の手術でも行われている。

その昔、他の病気で腹部の手術をする際に、ついでに虫垂も一緒に切除していた。しかし虫垂にはリンパ濾胞(ろほう)が発達しており、最近はで虫垂は何か免疫に関する働きをしているのではないかと言われるようになり、とりあえず残すのが一般的になってきている。

緊急[編集 | ソースを編集]

自覚症状で虫垂炎を疑う時は、「何も食べないで」消化器外科医のいる医療機関を受診すること。 「何も食べないで」というのは、緊急手術しなければならない可能性があるため、胃内容物があると麻酔をかけにくいからである。

関連項目[編集 | ソースを編集]