「肛門癌」の版間の差分

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'''肛門癌''' (こうもんがん)とは、[[肛門]]の入り口から約3cmにわたる管状の部分([[肛門管]])に生じる癌の総称である。
'''肛門癌''' (こうもんがん、英:'''anal cancer''')とは、[[肛門]]の入り口から約3cmにわたる管状の部分([[肛門管]])に生じる癌の総称である。


[[組織型]]からみると、肛門癌の大部分は[[扁平上皮癌]]だが、[[肛門管]]の[[上皮]]は多様な[[上皮組織]]が存在するため、[[腺癌]]や[[類基底細胞癌]]、[[悪性黒色腫]]、[[ページェット病]]([[パジェット病]])、[[ボーエン病]]など、さまざまなタイプの癌が発生する。
[[組織型]]からみると、肛門癌の大部分は[[扁平上皮癌]]だが、[[肛門管]]の[[上皮]]は多様な[[上皮組織]]が存在するため、[[腺癌]]や[[類基底細胞癌]]、[[悪性黒色腫]]、[[ページェット病]]([[パジェット病]])、[[ボーエン病]]など、さまざまなタイプの癌が発生する。
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[[癌]]の発育形式は、[[肛門管]]のなかから発生した管内型と、[[肛門管]]の外から発生した管外型に分類される。
[[癌]]の発育形式は、[[肛門管]]のなかから発生した管内型と、[[肛門管]]の外から発生した管外型に分類される。


[[大腸癌]]の発癌件数を100%とすると、肛門癌は4%程度であり、その頻度は稀である。一般的に肛門癌は60~70歳に最も多く発生し、[[肛門管]]の上部にできる[[癌]]は比較的[[女性]]に多く、[[肛門縁]]にできるがんは[[男性]]に多くみられる。
[[大腸癌]]の発癌件数を100%とすると、肛門癌は4%程度であり、その頻度は稀である。一般的に肛門癌は60~70歳に最も多く発生し、[[肛門管]]の上部にできる[[癌]]は比較的[[女性]]に多く、[[肛門縁]]にできるがんは[[男性]]に多くみられる。[[米国癌協会]]の調査では、2009年の米国においては5290件が肛門癌と[[診断]]され、その内訳は女性が約3000人、男性が約2000人であったと推定されている。
 
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2011年3月23日 (水) 09:58時点における最新版

肛門癌 (こうもんがん、英:anal cancer)とは、肛門の入り口から約3cmにわたる管状の部分(肛門管)に生じる癌の総称である。

組織型からみると、肛門癌の大部分は扁平上皮癌だが、肛門管上皮は多様な上皮組織が存在するため、腺癌類基底細胞癌悪性黒色腫ページェット病パジェット病)、ボーエン病など、さまざまなタイプの癌が発生する。

の発育形式は、肛門管のなかから発生した管内型と、肛門管の外から発生した管外型に分類される。

大腸癌の発癌件数を100%とすると、肛門癌は4%程度であり、その頻度は稀である。一般的に肛門癌は60~70歳に最も多く発生し、肛門管の上部にできるは比較的女性に多く、肛門縁にできるがんは男性に多くみられる。米国癌協会の調査では、2009年の米国においては5290件が肛門癌と診断され、その内訳は女性が約3000人、男性が約2000人であったと推定されている。