末梢静脈路

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<youtube size="medium" align="right">UyJq508Ccp4</youtube> 末梢静脈路(まっしょうじょうみゃくろ)とは、皮下を走る静脈から薬剤を投与するラインのことである。

概要[編集 | ソースを編集]

末梢静脈路は手軽に確保できるため通常の点滴輸血を行う場合によく用いられている。 静脈血採血が頻回な場合には、何度も針を刺さなくて済むように末梢静脈路を確保しておくこともある。 末梢静脈路確保は基本中の基本の手技とされる。

末梢静脈浸透圧の高い輸液を行うと血管炎(高浸透圧による血管障害)を起こしてしまうため、末梢静脈路から投与できるブドウ糖液の濃度は10%程度が上限とされており、高カロリー輸液には適さない。末梢静脈から行う栄養はPPN(Peripheral Parenteral Nutrition)と呼ばれる。

血管への穿刺が不確実な場合や血管壁が脆弱な場合、薬液が血管外に漏れるいわゆる「点滴漏れ血管外漏出)」が起こる。血管外漏出がおこると、穿刺部周囲に浮腫を生じ、痛みを伴う。組織障害性の強い造影剤化学療法剤が漏出した場合は壊死を起こす事もある。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]