医療機器商社
医療機器商社(いりょうききしょうしゃ)とは、各種医療機器メーカーの大小さまざまな医療機器の販売を行う企業のことである。
医療機器商社の中には医科器械店と名乗っている企業ことも多い。意味は同じである。
概要[編集 | ソースを編集]
世間一般的に「商社」というと財閥系の中枢を担う大企業を思い浮かべることが多いが、医療機器商社の場合は実質的には社長1名の非常に小さな会社から大企業まで様々な企業が入り乱れている。
医療機器商社が扱う商品は多岐にわたり、CTやMRIなどの大型の医療機器をはじめ、メスやピンセット、鉗子などの消耗品、病院用ベッド・介護用ベッドなどの備品、診察券や医師・医療従事者の名刺や名札などのデザインおよび印刷、さらには院内で消費されるトイレットペーパーの定期補充サービスを行っているところまで存在する。
医療に関するものであればホームセンターばりに何でも売っていると思って間違いない。
医療機器メーカーにとっての医療機器商社[編集 | ソースを編集]
医療機器メーカーは、定期的に医療機関に御用伺いをおこなっている医療機器商社に商品を宣伝してもらうために利用していることが多い。
また販売代金の支払いにおいて約束手形が用いられる場合は、一般的に医療機関と直接契約する場合に比べ、医療機器商社と契約した場合の方が振出日から支払期日までの期間が短いことが多い。そのため主に資本力の弱い中小企業の場合は販売代金の支払をより早く受けるために利用していることが多い。
医療機関にとっての医療機器商社[編集 | ソースを編集]
医療機関は、医療機器商社を介して一括で契約や支払いを行うことで、医療機器メーカーと個別に契約や支払を行うことによる事務的・経理的な負担を軽減する目的で利用していることが多い。とくに病院情報システムの更新などの何十社・何百社も絡むような大型案件ではこの傾向が強い。
また、海外製品の輸入などの非常に面倒な手続きの代行業務や、大型のモダリティ装置を導入する際の薬事法などの法的な手続きの代行業務を主たる業務としているところもある。