ヨウ素

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ヨウ素(ヨウそ、沃素、英:iodine)は原子番号 53 の元素。元素記号はI。あるいは分子式が I2 と表される二原子分子である沃素の単体の呼称。 非金属元素のひとつ。ハロゲン族。 単体のヨウ素は、毒劇法により医薬用外劇物に指定されている。

人の体の中のヨウ素[編集 | ソースを編集]

成人の体に約15-20mg存在するヨウ素のほとんどの部分は甲状腺と呼ばれる部位に存在しています。
ヨウ素はここで、甲状腺ホルモンである、「チロキシン」「トリヨードチロニン」をつくるための材料となっています。
これらは、糖質脂質たんぱく質の代謝をよくするだけでなく、基礎代謝を高めて発育を活発にします。
さらに、この代謝をよくするという点から余分な脂肪分を燃焼させ、ダイエットを助ける働きもあるということが分かっています。
また、これ以外にもヨウ素には、精神活動を活発化する効果や、皮膚や爪、髪の毛を健康に保つといった効果もあります。

ヨウ素不足の症状[編集 | ソースを編集]

ヨウ素が欠乏すると、甲状腺腫と呼ばれる病気が発生します。ただし、この病気はヨウ素を投与することにより治る病気です。ただし、ヨウ素の慢性的な不足は疲れやすくなったり、子供の発育が遅れる、心身の活発さが失われる、肥満になりやすくなるなどの悪影響がでます。

ヨウ素過剰の症状[編集 | ソースを編集]

日本人は海産物を多く摂取する事からどちらかというとヨウ素は過剰摂取ぎみです。ヨウ素が過剰になると、甲状腺腫や甲状腺機能減退症を招く事があり、一日に3mg以上を摂取すると、甲状腺ホルモンの分泌が低下します。このためヨード造影剤放射線障害予防薬などを投薬するときには注意する必要があります。

ヨウ素を多く含む食品[編集 | ソースを編集]

特に昆布に多く入っており、4センチ角の昆布で実に一日の必要所要量の10倍もの昆布を摂取する事になります。

関連項目[編集 | ソースを編集]