「フラット・パネル・ディテクター」の版間の差分

提供:メディカルウェア
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>Administrator
編集の要約なし
編集の要約なし
2行目: 2行目:
'''フラット・パネル・ディテクター''' ('''FPD'''、'''F'''lat '''P'''anel '''D'''etector)とは、[[X線]]をデジタル信号に変換する装置である。
'''フラット・パネル・ディテクター''' ('''FPD'''、'''F'''lat '''P'''anel '''D'''etector)とは、[[X線]]をデジタル信号に変換する装置である。


類似のものとして[[イメージング・プレート]] ([[IP]])というものがある。FPDとIPでは目的こそ同じであるが、デジタル信号に変換するまでの方式が大きく異なる。[[IP]]は昔ながらの[[レントゲン写真]]の延長であり、[[カセッテ]]に装填するのがフィルムか[[IP]]かというのが主な違いで、デジタル画像化(現像)は1回撮影するごとにカ[[セッテ]]を取り外し別途行う必要がある。一方、FPDは[[カセッテ]]に相当する部分がX線の検出器になっており、直接デジタル画像化が可能となっているため、連続撮影や動画撮影なども可能となっている。
類似のものとして[[イメージング・プレート]] ([[IP]])というものがある。FPDとIPでは目的こそ同じであるが、デジタル信号に変換するまでの方式が大きく異なる。[[IP]]は昔ながらの[[レントゲン写真]]の延長であり、[[カセッテ]]に装填するのがフィルムか[[IP]]かというのが主な違いで、デジタル画像化(現像)は1回撮影するごとに[[カセッテ]]を取り外し別途行う必要がある。一方、FPDは[[カセッテ]]に相当する部分がX線の検出器になっており、直接デジタル画像化が可能となっているため、連続撮影や動画撮影なども可能となっている。


大雑把に言えば、FPDはX線検出器を横一直線に並べた[[MDCT]](マルチ・ディテクタCT)の応用で、X線検出器を縦横に平面的に並べたものと思ってほぼ間違いない。
大雑把に言えば、FPDはX線検出器を横一直線に並べた[[MDCT]](マルチ・ディテクタCT)の応用で、X線検出器を縦横に平面的に並べたものと思ってほぼ間違いない。
12行目: 12行目:


=== 直接変換方式 ===
=== 直接変換方式 ===
直接変換方式では、[[X線]]をセレン(Se)に代表される[[X線検出素子]]により直接電荷として取得する。
直接変換方式では、[[X線]]を[[セレン]](Se)に代表される[[X線検出素子]]により直接[[電荷]]として取得する。


間接変換方式と比べ、特に低線量領域でのX線吸収率が高いため、ピクセルサイズの微細化が可能となり、空間的分解能を向上を期待できる。
間接変換方式と比べ、特に低線量領域でのX線吸収率が高いため、ピクセルサイズの微細化が可能となり、空間的分解能を向上を期待できる。
一方で、感度が問題となり照射線量の増加が懸念される。
一方で感度が問題となり、それによる照射線量の増加が懸念される。


=== 間接変換方式===
=== 間接変換方式===
間接変換方式(シンチレータ方式)では、[[X線]]を[[硫酸化ガドリニウム]]や[[ヨウ化セシウム]]などの蛍光体(シンチレーター,scintillator)で吸収し、そこで発生した光をフォトダイオードで電荷として取得する。
間接変換方式(シンチレータ方式)では、[[X線]]を[[硫酸化ガドリニウム]]や[[ヨウ化セシウム]]などの蛍光体([[シンチレーター]],scintillator)で吸収し、そこで発生した光をフォトダイオードで電荷として取得する。


直接方式と比べ画像のボケが問題となるが、一般的に照射線量は少なめで済む。
直接方式と比べ画像のボケが問題となるが、一般的に照射線量は少なめで済む。

2013年2月22日 (金) 16:26時点における版

フラット・パネル・ディテクター (FPDFlat Panel Detector)とは、X線をデジタル信号に変換する装置である。

類似のものとしてイメージング・プレート (IP)というものがある。FPDとIPでは目的こそ同じであるが、デジタル信号に変換するまでの方式が大きく異なる。IPは昔ながらのレントゲン写真の延長であり、カセッテに装填するのがフィルムかIPかというのが主な違いで、デジタル画像化(現像)は1回撮影するごとにカセッテを取り外し別途行う必要がある。一方、FPDはカセッテに相当する部分がX線の検出器になっており、直接デジタル画像化が可能となっているため、連続撮影や動画撮影なども可能となっている。

大雑把に言えば、FPDはX線検出器を横一直線に並べたMDCT(マルチ・ディテクタCT)の応用で、X線検出器を縦横に平面的に並べたものと思ってほぼ間違いない。

液晶ディスプレイプラズマディスプレイなどの薄型ディスプレイの総称もFPD (Flat Panel Display、フラット・パネル・ディスプレイ)であるが、医療分野で用いられているFPDとはまったくの別物である。

原理

FPDと一言で言っても複数の方式があり、大きくわけて、X線を直接電気信号に変換する直接変換方式と、いったん光信号に変換した後に電気信号に変換する間接変換方式(シンチレータ方式)がある。

直接変換方式

直接変換方式では、X線セレン(Se)に代表されるX線検出素子により直接電荷として取得する。

間接変換方式と比べ、特に低線量領域でのX線吸収率が高いため、ピクセルサイズの微細化が可能となり、空間的分解能を向上を期待できる。 一方で感度が問題となり、それによる照射線量の増加が懸念される。

間接変換方式

間接変換方式(シンチレータ方式)では、X線硫酸化ガドリニウムヨウ化セシウムなどの蛍光体(シンチレーター,scintillator)で吸収し、そこで発生した光をフォトダイオードで電荷として取得する。

直接方式と比べ画像のボケが問題となるが、一般的に照射線量は少なめで済む。

関連項目

参考文献