注腸造影検査

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2011年7月3日 (日) 23:38時点における111.188.48.158 (トーク)による版
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注腸造影検査(Barium enema、アインラーフとも言う)とは、消化管造検査のひとつで、肛門から硫酸バリウム(X線造影剤)を注入しつつ、大腸X線透視撮影を行い、大腸疾患の有無を確認する検査方法のことである。

大腸粘膜の細かな病変を確認できるため、大腸疾患の早期発見・早期治療に効果がある。

注腸造影検査は、肛門にゼリー状の麻酔をぬり、チューブを挿入しそこからX線造影剤を注入しつつ、体を回転させてシャッフル、大腸が良く見えたところでX線透視撮影によりバリウムの流れを観察する。より強調した画像を得たい場合には硫酸バリウムに加え、空気を入れて腸を膨らます。これを二重造影法という。また、検査が終わった後、トイレでX線造影剤を排出し、さらにその腸が空になった状態をX線一般撮影することもある。苦しくなったら深く深呼吸するとよい。

注腸造影検査前には、腸を徹底的に清掃する必要があるため、食事を控えるどころか、透明な液状の流動食を食事として与えられることや、下剤を飲まされることもある。

検査時間は概ね10~30程度。

腸管に問題があり排出等が困難な場合は硫酸バリウムの代わりにガストログラフィンを使うことがある。ガストログラフィンではバリウムほど詳細な情報は得られないが、おおまかな狭窄や全体の形状はわかるので、クローン病潰瘍性大腸炎であればある程度の予測できる。

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