ハイブリドーマ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ハイブリドーマ(英語:hybridoma technology)とは、複数の細胞が融合してできた融合細胞のことである。 とくにモノクローナル抗体を産生するB細胞と骨髄腫細胞(ミエローマ、いわゆるがん細胞)を合体させたものをいうことが多い。
概要[編集 | ソースを編集]
抗体を生産する抗体生産細胞(B細胞)は長期培養することができず採取から数日で死滅してしまう。 生産から消費までの消費期限がわずか1週間のワクチンでは使い物にならない。
そこで形質細胞が異常増殖してしまう不死の状態になった細胞、すなわち腫瘍細胞(がん細胞)と細胞融合させる。 うまく融合すれば抗体生産と自己増殖の2つの能力が備わった細胞ができあがる。
うまく融合しなかったものの中には腫瘍細胞だけのものもあり非常に危険である。 そこで腫瘍細胞にはHGPRTを欠損した株を使用する。 そして培養液(HAT培地)で培養すると腫瘍細胞だけのものは核酸合成ができず死滅する。