ニュース:睡眠不足で脳にダメージか。脳損傷時と同様の物質増加を確認

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【2014年1月6日】 睡眠脳細胞健康に良いことを示すさらなる証拠を発見したという論文が先月31日、米学術専門誌スリープ(Sleep)」に掲載された。

概要

スウェーデンウプサラ大学Uppsala University)の研究チームは、健康ボランティア15人を集めて2つのグループに分け、一方のグループには一晩徹夜させ、もう一方には8時間の睡眠を取らせた。

その後、ボランティア血液を調べたところ、眠らなかったグループの血液には「神経特異エノラーゼNSE)」と「S100カルシウム結合タンパク質BS100B)」と呼ばれる物質が約20%増加していることが分かった。

神経科学者のクリスチャン・ベネディクトChristian Benedict)氏は「これらの脳分子は通常、脳損傷の際に血液中で増加する」と説明、「睡眠不足神経変性を促進するのかもしれない。十分な睡眠は、健康維持に不可欠なのかもしれない」と話す。

昨年10月には米科学誌サイエンス(Science)に、蓄積するとアルツハイマー病発症につながるとされているアミロイドベータというタンパク質などの老廃物が、睡眠時に脳細胞からよく排出されることを明らかにした論文が発表されている。 [1] [2]

関連項目

参考文献