「コエンザイムQ10」の版間の差分

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==概要==
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コエンザイムQ10は実は[[コエンザイム]]ではない。
コエンザイムQ10は実は[[コエンザイム]]ではない。
コエンザイムQ10は発見当初は[[コエンザイム]]であると考えられていたが、その後の[[研究]]で[[動物]]の[[体内]]で[[合成]]され、かつ[[タンパク]]とは[[結合]]しないで働くことが発見された。
コエンザイムQ10は発見当初は[[コエンザイム]]であると考えられていたが、その後の[[研究]]で[[動物]]の[[体内]]で[[合成]]され、かつ[[タンパク]]とは[[結合]]しないで働くことが発見された。だが、美容業界などがその詳細も不明なまま大々的に宣伝を行ったことで名前だけが一人歩きし、引くに引けず今でもそのまま使われている。[[医学]]系の[[論文]]などでは単に「[[Q]]」と書かれることが多い。
 
だが、美容業界などがその詳細も不明なまま大々的に宣伝を行ったことで名前だけが一人歩きし、引くに引けず今でもそのまま使われている。
[[医学]]系の[[論文]]などでは単に「[[Q]]」と書かれることが多い。


名称の「Q」は[[キノン]]に由来し、「10」は[[側鎖]]として[[結合]]している[[イソプレノイド鎖]]の数を表している。
名称の「Q」は[[キノン]]に由来し、「10」は[[側鎖]]として[[結合]]している[[イソプレノイド鎖]]の数を表している。

2014年8月11日 (月) 11:09時点における最新版

コエンザイムQ10英語:Coenzyme Q10)とは、ミトコンドリアから分離したキノン系化合物である。

概要[編集 | ソースを編集]

コエンザイムQ10は実はコエンザイムではない。 コエンザイムQ10は発見当初はコエンザイムであると考えられていたが、その後の研究動物体内合成され、かつタンパクとは結合しないで働くことが発見された。だが、美容業界などがその詳細も不明なまま大々的に宣伝を行ったことで名前だけが一人歩きし、引くに引けず今でもそのまま使われている。医学系の論文などでは単に「Q」と書かれることが多い。

名称の「Q」はキノンに由来し、「10」は側鎖として結合しているイソプレノイド鎖の数を表している。 ちなみにヒト心臓から抽出したイソプレノイド鎖の数は10であるが、ネズミの場合は9である。

有効性[編集 | ソースを編集]

Qはとくに摂る必要のない物質であるが、鬱血性心不全患者Q内服させ続けると有効というデータがあり[1]医薬品としては一般名ユビデカレノンという名称で売られている。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

  1. Biochemical and Chemical Aspects of Coenzyme Q, p281, Elsevier Scientific Pub. (1977)