SAV001-H
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SAV001-H(読み:えすえーぶいぜろぜろわん)とは、現在研究開発が進められているHIVワクチンである。
概要[編集 | ソースを編集]
SAV001-Hはいわゆるエイズの治療薬として研究されているもので、HIVの遺伝子組み換えを行い不活化した不活化ワクチン、全粒子ワクチンである。
臨床試験[編集 | ソースを編集]
フェーズ1[編集 | ソースを編集]
世界初となる臨床研究が2012年3月より開始された。盲検化およびランダム化されたプラセボ対照試験として行われた。
18歳から50歳のHIV患者による登録は順調に進んでおり、2012年11月時点でAV001-Hを筋肉注射された患者からは局所反応や中毒症状などの副作用は見られていないという。
なお、通常の臨床試験におけるフェーズ1は「健康な成人に投与してみて安全性を確かめる」というものだが、今件ではフェーズ1においてフェーズ2に相当するHIV患者への投与を行っている。これはHIVの不活化が不十分だった場合に健常者ではリスクが大きすぎるという理由だと思われる。
同研究の資金援助を行う製薬会社のSumagen Canadaはこの中間結果を受け、SAV001-Hの安全性、そして人間体内で免疫反応を起こす効力を確信しているとし、ワクチンの免疫原生や有効性の確認するフェーズ2臨床試験を行う用意もできているとのこと。
この臨床研究が成功すれば、世界で初となる商用HIVワクチンの実現に一歩近づくことになる。 [1]