出血
ナビゲーションに移動
検索に移動
出血(しゅっけつ、英語:hemorrhage, haemorrhage)とは、血管から血液(赤血球)が出ることである。
概要[編集 | ソースを編集]
出血は一般的に血液が血管外に出ることとして知られているが、医学的には血液ではなく「赤血球が血管外に出ること」である。これは血液中の血漿や白血球は常時血管壁から出入りしているためであり、これらの成分のみが血管から出る場合は出血ではない事を明確にするため、このように定義されている。
出血部位により動脈性出血、静脈性出血、毛細血管性出血、成立機序により破綻性出血、漏出性出血に分類される。
出血のうち、血液が体外に流れ出るものを外出血、体内に流れ出るものを内出血という。
急激な多量の出血では、血圧が急激に低下し、ショック状態に陥り死亡することがある(乏血性ショック)。
英語表記について[編集 | ソースを編集]
出血の英語表記は「hemorrhage」と「haemorrhage」の2種類のつづりがあるが、これは米国英語と英国英語の方言的な違いである。また医学的・専門的な会話ではない日常会話における話し言葉としては出血を指して「bleeding」が使うわれることが多い。
出血の種類[編集 | ソースを編集]
- 部位による分類
出血量と症状[編集 | ソースを編集]
出血量が循環血液量の10%以内であれば脈拍数がわずかに増加する程度であるが、10%以上になると様々な変化が出現してくる。一般に20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり、30%を失えば生命の危機に瀕するといわれている。成人の全血液量は、体重の約1/13で、男性80㏄/kg、女性70㏄/kgと推定される。